緊急指令:ホラー映画を売るために、恐怖体験をアップデートせよ

かつては人気だった日本のホラー映画。

しかし、このジャンルの需要は年々減少しており、それどころか容易に映像コンテンツを閲覧できてしまう今、映画自体がお金を払って見られなくなっている傾向にあります。DVDが売れない。これにはいろいろな理由があるはずです。

でも、私たちは強く思っていました。

「ホラー映画がつまらなくなってしまったのか!?」
「いや違う! みんながホラー映画を見て恐怖する快感を忘れてしまっただけだ!」
「恐怖する快感を思い起こさせる、つまりアップデートする企画はできないか?」
「よし、恐怖体験と購買意欲に直接結びつけよう!」

そんな思いと、2014年の春から「感覚に直接訴えかけるコンテンツ」の実験を続けていたヘッドマウントディスプレイ「オキュラスリフト」の技術。

この二つが組み合わさって「PANICOUPON」のアイデアは具体的になっていきました。

怖がれば怖がるほど安くなる! 世界初のインタラクティブクーポン

私たちは「PANICOUPON」の実現にあたって、TSUTAYA店頭でしか体験できない日本初のVRオリジナルムービーを製作しました。
バーチャルリアリティに特化した、閉じた空間の中で無数のゾンビが目の前で自分に襲いかかってくる360°ホラームービーです。
前例のない実写でのVRコンテンツとして、こだわり抜いて製作しました。
本人たちが思わずのけぞってしまうくらい!

また、体験して終わり、ではなく、体験中の心拍数の上昇に応じて、クーポンの金額も上がっていく仕掛けを取り入れました。
つまり、怖がれば怖がるほど安くなる! 世界初のインタラクティブクーポンです。

いや応なしにグングン上がる心拍数と、
それに合わせてグングン上がるクーポンの金額。

まさに、ドキドキとワクワクがひとつになった、全く新しいPRと販促の仕組みをカタチにできました。

ひとつひとつのアイデアだけではシングルヒットに終わったかもしれません。
しかし、ムービー製作からクーポン提供につながるストーリーテリングに最もエネルギーを注いだ結果、プロモーション全体をインパクトある世界観で演出でき、予想以上の成果を上げることができました。

叫び声がさらなる人を呼ぶ! メディアやネットでも大きな話題に

「PANICOUPON」には実際の体験者の他に、重要なターゲットがいました。 

それは、店頭を通り過ぎる人々。

ふと歩いていて目に入った人だかりの中心から、突然「きゃあああ!」なんて聞こえてきたらどう思います? 気にせずにはいられないでしょう!
叫び声やリアクションをひとつのメディアとして機能させたんですね。

渋谷を訪れた当日の体験者とイベントを見た人を合わせると、3万人ほどが「PANICOUPON」を認知してくれたと推定しています。
さらに世界初の試みはさまざまなメディアにも取り上げていただき、SNS上での拡散は367%アップホラー商品の売り上げは260%アップしました。

根源的な感情に強く訴えかけ、人の心を揺さぶるアイデアや施策のチカラをあらためて実感できた事例です。