はじめに

近年広告やマーケティングオートメーションのためのプラットフォームとして、プライベートDMP(以下、PDMP)とその活用が広く認知されつつあります。PDMPにまつわるツール群をすでに導入している、もしくは導入を検討している読者の方々の中には、たとえば以下のような課題を抱えている方が少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

  • 全体構成や個別のツールの使い方はなんとなくは分かっているが、どのようなステップで導入していけばよいかがよく分からず、本格的な導入に踏み切れない
  • 似たような目的を達成する複数のツールでどれを使えばよいかがよく分からない。また、適切に使い分けられていない気がしている。たとえば、どのような場合にアクセス解析を用いて、どのような場合に分析ツールを用いればよいかが分かっていない

このような課題の解決の手助けとなるよう、本連載ではPDMPの導入ステップをご紹介させていただきます。

プライベートDMP(PDMP)とは

PDMPとは企業が保有するマーケティングデータ(顧客情報、購買履歴、キャンペーン施策などの効果検証結果など)や自社サイトのログなどを一元管理するためのプラットフォームです。

PDMPの構成概要は下図のようになります。

 

PDMPの導入を検討されたことがあれば似たような図をご覧になったことがあるかと思います。各行程はそれぞれ以下のような内容を実施します。

  • 収集:
    さまざまな場所に保管されているマーケティングデータや自社サイトのログ、ソーシャル、第三者データをデータウェアハウスに収集します
  • 保存/統合:
    「収集」行程で収集したデータを一元管理できるようにデータの加工やIDのひも付けを行い、データを「分析/抽出/接続」工程で利用しやすい形に変換して保存します
  • 分析/抽出/接続:
    「保存/統合」工程で統合されたデータを元に顧客・行動分析や、簡易データ加工、「活用」工程で利用するツールへのデータ連携を行います
  • 活用:
    「分析/抽出/接続」工程で作成したデータを元に具体的な施策を実施します

PDMPのメリットとしてはユーザ情報を集約することで広告を含めたさまざまなキャンペーン施策をより有効な単位で実施できることがあります。

一方、導入にさいしてはシステム面の「収集」「保存/統合」以外にも「活用」およびその運用方法の明確化、各部署間の調整、データそのものの取り扱い(規約やプライバシーなど)に対するハードルがあります。次回以降この見えづらいハードルとその対処法についてご紹介させていただきたいと思います。

おわりに

今回は本連載の目的と、PDMPについてご紹介させていただきました。
次回はPDMPの導入・検討していく事項についてご紹介させていただきたいと思います。

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