スマートスピーカー日本上陸!  スマートスピーカー戦争勃発

2014年に米国でAmazon Echoが発売されてから、3年遅れで日本上陸となったスマートスピーカー。怒涛のリリースが相次いだ2017年を振り返ります。
Amazon Echoが年内に日本発売を発表し、対抗するように米国では後れを取ったGoogleが10月にGoogle Home 発売を発表。日本初のスマートスピーカーはGoogle Homeか!?と思いきや、LINEがClova WAVEを発表&先行発売を断行し、LINEが日本としては最初のスマートスピーカーになりました。
結果、鳴り物入りで登場のAmazon Echoは、招待者限定の発売で年末の現在も待ち状態。待ちきれずにGoogle Homeを買った人も多いのでは? さらには、AmazonでのClova WAVEとGoogle Homeの取り扱いが停止されるなど、ちょっとしたバトルモードに。

サードパーティが提供する使えるスキルやアクションがどれだけ現れるのかが今後の注目ポイントですが、現時点では、日本でもAmazon Echoがスキルにおいては一歩リードしているようです。Amazonでのお買い物はもちろん、初期スキルが250種以上あり、スキルをあらかじめ設定しておけば、銀行のアカウントなどにも紐付けられたり、家電や車などともつながります。2018年は、自社サービスとつながるスキルを提供する企業がぐんと増えると予想されます。

一方Google Homeは、現状ではサードパーティのアカウント紐付け等は実現されていませ
んが、ユーザーにとってActionの事前インストールが不要というメリットがあります。
Wake-Upワードさえあれば、誰でもサービスを利用できるお手軽さが、PRの場合は強みとなりそうです。広く訴求するか、1 to 1ビジネスに活用か、はたまた様子見か。年始からしっかりと戦略を立てて波を捉える必要がありそうです。

特化型AIの普及がすすむ

機械学習、特にディープラーニングの登場で興った「第3次AIブーム」。商用レベルの「特化型AI」の活用が始まり、いよいよ手が届くところまで導入が進んだ印象です。大きく分類すると、「画像解析系AI」と「自然言語系AI」の事例が目立ちました。FacebookのAI研究では、2つの人工知能が人間には理解できない独自言語で話し始めてしまったため強制終了される事件、などもありましたね。

「画像解析系AI」では、手書きでラフに書かれた絵を自動でイラストにしてくれるGoogle の「AutoDraw」や、有名画家のタッチ風に写真を加工してくれる「deepart.io」などが登場。
「自然言語系AI」では、横浜市がドコモのAIを使ってゴミの捨て方を案内するbotを開発し、話題になりました。自然言語での会話は、どこまでがAIと呼んでいいのかの線引きが難しいですが、活用イメージがつきやすく、音声認識の技術とともにbotは今後もどんどん浸透していきそうです。チャットBOTについて詳しくは、こちらのチャットBOT2018動向予測記事もご覧ください。

まだまだ、広がる!?  ロボティクスブーム

サイトキャプチャ引用:水道橋重工 「クラタス」 http://suidobashijuko.jp/

少し落ち着きを見せるかと思われたロボットブームですが、2017年も大きなニュースがたくさんありました。11月には、東京ビッグサイトで世界最大級のロボットの祭典「2017 国際ロボット展」が開催され、いわゆる産業用ロボットだけではなく、教育、介護、福祉、災害対応、生活支援に向けたロボットなどの展示も多く、活用の広がりが感じられました。特に、小さくてプログラム可能なロボットアームなども数万円という価格で登場するなど今後の活用が期待されます。

6月には、バク宙ロボットを開発したボストン・ダイナミクス社をソフトバンクグループが買収。また、日米巨大ロボ対決、水道橋重工 の「クラタス」 vs  MegaBotsの「Mk.II(マークツー)」なども話題となりました。今後もロボティクス活用は加速化していきそうな予感です。

VR商業施設の普及と、新たなソーシャルVR体験の登場

サイトキャプチャ引用:VR体験施設『VR ZONE』https://vrzone-pic.com/

ロケーションVRとして、常設のVRエンターテイメント施設が定着してきた感の2017年。渋谷、新宿、などにも続々オープン。特徴として、大型筐体と連動するライドタイプのものや、複数人同時プレイのウォークスルーシューティングなど、よりハイエンドで質の高いVR体験が人気の主流となりつつあります。また、2016年にデモとして紹介された、VR版Facebook、「Facebook Spaces」のβ版も公開。12月にはOculus RIftだけでなくHTC Viveにも対応し、ソーシャルVRという新たな体験が登場しました。今後スタンドアローンのHMDの噂もあり、2018年以降はさらなる広がりが期待されています。

パワーアップして帰って来た、スマホAR。MR時代到来!?

サイトキャプチャ引用:Microsoft HoloLens https://www.microsoft.com/ja-jp/hololens

2017年1月、Mixed Realityの本命 Microsoft HoloLensが、世界に遅れること1年、ついに日本でも発売されました。建築や医療の分野で先行事例が登場しています。汎用型MRデバイスとして期待されていたGoogle Tango搭載のスマホは2機種が日本で発売されたものの、GoogleはTango Projectの終了を宣言してしまいました。
一方で、スマホARが再び脚光を浴びそうな兆しもあり、iOSではARKit、AndroidではARCoreがそれぞれリリースされました。通常のカメラを使った画像解析で空間認識させることにより、マーカーレスでのAR体験を実現。これで、対象に近づく、回り込む、などの空間認識を使ったAR(MR)表現がやりやすくなりました。
2017年12月には巨額の資金調達で話題となっている謎のMR企業、「Magic Leap」がデバイスを発表! 2018年もMRの進化から目が離せません。

ZOZOスーツ登場!? 注目のファッションテック

サイトキャプチャ引用:「ZOZOSUIT」 http://zozo.jp/zozosuit/

ファッションテックにもイノベーションが起きそうな予兆があります。11月にZOZOTOWNから、伸縮センサー内蔵のボディースーツを着ることで採寸できる「ZOZOSUIT」が発表になり、無料配布の予約が開始されました。伸縮可能なセンサーを製造・開発したのはニュージーランドのStretchSense Limited.で、2016年6月にZOZOTOWNは出資を発表、1年半足らずでのサービス化、ということになります。スピード感もさることながら、「ZOZOSUIT」とともにプライベートブランドを展開して、「究極のフィット感の超ベーシックアイテム」を売り出し、刈り取るというこの戦略。今後も注目していきたいですね。

まとめ

機械学習による認識精度の飛躍的な向上が、実際に身近なサービスとなって実現しはじめて来たといえる2017年。スマートスピーカーのキモとなる「音声認識」は、機械学習の適応により精度が飛躍的に向上する恩恵を受けたり、「画像解析」の技術が発達することで、ARやMRの精度が飛躍的に良くなったりしていきます。
コンピューターは、1秒も休まずに学習を続け、指数関数的に賢くなっていきます。2018年もどんなテクノロジーが登場するか予測不能ですが、そのテクノロジーをどのように活用するかを考えるのは、いまのところ人間の方が得意なようです。2018年もワクワクするようなサービス作りにチャレンジしていきたいですね。

 

こちらの記事もどうぞ

チャットボットの2018年の動向を予想!

>>2017年、チャットBOTビジネスの動向をおさらい。2018年のトレンドを先読み!

 

Alexa Skillsの海外事例をピックアップ!

>>話題のAlexa Skillsとは? 企業活用がイメージできる海外事例7選

 

音声認識アシスタントの普及のカギとは?

>>Alexaで注目の音声AIは本当に便利?普及のカギは適度な期待と信頼感