早速、すまのべ!がいるラボ(通称すまのべや!)にお邪魔しました。

 

いらっしゃいませー、と常に笑顔で迎え入れてくれる加茂さん(右)と、カメラ目線が苦手な田野さん(左)

 

では、話を伺ってみたいと思います!

ー2018年、テクノロジー視点で注目の動きはありましたか?

加茂:うーん…。今年って、これだーーー!みたいな派手なものはなかったんですよね。どうしよう。

ーそ、それは非常に記事化しにくいですね…えっと、記事やめましょうか。

加茂:あはは。いやいや、どちらかというと、いろいろなトレンドが実用化されてきた証拠だと思います。少し前から騒がれていたものが賑やかしではなく、着々と浸透したといったイメージの年だったのかもしれません。

ーなるほど。例えば、どういうことでしょうか?

加茂:例えば、これまでVR元年っていうのを何度も言われてきたわけですが、今年はやっとバーチャルリアリティというものが広がって、明らかにもう元年は過ぎたよね!と言えるようになったと思います。あ、バーチャルといえば、今年の一つの象徴といえるのが、VTuberですよね。

VTuberで身近になりつつあるバーチャルアバター

ーたしかにVTuberは今年の流行語にも入ってましたね!

田野:VTuberという言葉自体も2017年後半に出てきた新しい言葉ですが、1年で一気に広がりましたよね。企業の活用も目立ちました。
フェイストラッキングしてマイ絵文字を作るというiPhoneの機能がでてきたのも昨年後半ですが、リアルの人間の顔や動きを認識して、バーチャルに変換するという技術を使えるツールがたくさん出てきたんです。

ロート製薬の公式Youtuber

ロート製薬の公式Youtuber

表情にあわせて動くアニ文字

表情にあわせて動くアニ文字

そこに、もともとYouTuberというのが一般化していたという土壌、そして見る側には特に何のVRデバイスもいらなかったということで一気に加速したという感じだと思います。配信する側としても、顔を出すというハードルがないという気軽さもポイントですね。

加茂:YouTuberのバーチャル版がVTuberという流れでしたが、さらにライブ配信を行うLiverのバーチャル版ということでVLiver(ブイライバー)というのも出てきてますね。毎朝学校に行く前に配信している東雲めぐちゃんって知ってますか?

ー…混乱してきました。VLiver…? 登校前…? しののめめぐ…?

田野:めぐちゃん自身の魅力ももちろんですが、SHOWROOMというプラットフォームでは、これまでの投げ銭を拡張したバーチャルギフティングっていう新しい体験ができるんです。
視聴者はバーチャル世界にいるめぐちゃんにプレゼントを送信することができるのですが、プレゼントがバーチャルな世界で具現化されるので、めぐちゃんがそのプレゼントを実際に(?)手にとって喜んでる姿をリアルタイムに見ることができる、というバーチャルならではのエクスペリエンスを実現してるんです。

ーこういったVTuberやVLiverの人気は、テックトレンドにおいて、どんな意味を持つんですかね?

加茂:これをきっかけに自分の動きをもとにバーチャルのアバターが動くという体験がより自然に受け入れられ、広がっていくのでは?と思いますね。

あと、ここまでの話はあくまで視聴側は、普通の動画視聴ですが、視聴者もVRで参加するVRライブも今年増えましたね。8月に行われた輝夜月Live@ZeppVRはVRの歴史に残ると言われてました。
参考)2018年8月は、VTuberのターニングポイントだ――輝夜月のVRライブに見た、VTuberの“これから” ※外部サイト

そもそも手頃な「Oculus Go」が発売されて、VR自体の敷居が下がったというのも今年です。2019年はよりリッチなVR体験ができるといわれている「Oculus Quest」も登場する予定なので、どうなるのか注目です。

田野:一方で、ARの敷居が下がり、気軽に楽しめるようになってきた、という流れもありましたね。
2017年秋に登場したiOS11から、Safari上でカメラが使えるようになったので、今まではアプリでしか実現できなかったAR的な表現が、アプリをインストールすることなく、ブラウザで特定のページにアクセスするだけで簡単に楽しめるようになりました。

ARを使った表現は以前からあるので、目新しさはそれほどないと思いますが、企業活用という視点では急激に可能性が広がったのかな?と。

今までもAndroid端末では実現できていたのですが、iPhoneが対応したことによって、ARをブラウザで楽しめるようなキャンペーンサイトが増えてきたのではないでしょうか。

Pepperくんさようなら…の意味するもの

ーそういえば、すまのべやにも3体あるPepperくんですが、2018年は「Pepperくん、さようなら」というもの話題になりましたね…

pepper

田野:そうですね。でも、我々の見解はちょっと違いますね。この件については、そもそもの認識の変換が必要な気がしています。
「ロボット(Pepper)が使えなかった」というのではなく、「人類がロボット(Pepper)をまだ使いこなせてない」と考えるべきではないか、と。そもそもロボットに何をさせ、何を人間がやるべきか?という賢い判断が求められていると思っていて、Pepperはヒト型だったのでさらにですが、人間と同等のことを求めて「使えない」と言っていては、ダメなんじゃないかなと思っています。

ーあぁ、なるほど。逆の視点ですね。たしかに、はま寿司ではかなり活躍しているという記事を見ました。

加茂:そうそう。スマートスピーカーでも同じことが起こってますが、期待しすぎてしまうんですよね。「使えない……」ではなくて、うまく「使えた」人たちが生き残るみたいな感じだと思います。特に少子高齢化が進んでいる日本では、ロボットをうまく使わないことが危機につながるはずですよね……。

田野:それでいうと、決して下火になったとは思ってなくて、逆に、盛り上がって産業や工業ロボットとサービスロボットの境界が曖昧化してきているのではと感じます。ロボットスタートさんが出している、ロボットカオスマップを見ていても、ここ1年でかなりロボットが増えているのが分かります。ペッパーのようなコミュニケーションロボット以外にもさまざまなカテゴリでロボットの活躍の場が増えて、ロボティクス分野はかなり盛り上がっています。

ーカオスマップ見てみると、これもロボットなのか……というもありますね。

加茂:そうそう。身体につけることで身体能力を強化するようなデバイスもロボットなんですが、60歳が85歳を介護するみたいなことに対応していかなくてはないけない日本にとってはかなり必要なロボットです。

Pepperの元プロジェクトリーダーの林要さんが開発していた人に寄り添い、心を満たすロボット、LOVOT(ラボット)も先日、はじめてお披露目され、とても話題になっていましたね。ロボットはいわゆる人工知能の実現につながるような、さまざまな高度な技術の結晶なので、これからもロボティクスの分野は注目していきたいところです。

LOVOT(ラボット)

家族型ロボット LOVOT(ラボット)

LOVOT(ラボット)

愛くるしい身体に多くのセンサーが搭載されている

QR決済の加速で進むキャッシュレス社会

他にはなにか気になっている動きありますか?

なんかあったけー?と考えるときになぜか両名とも頭を触る、すまのべ!

なんかあったけー?と考えるときになぜか両名とも頭を触る、すまのべ!

加茂:なんかあるかなー。あ、PayPay祭り(100億円あげちゃうキャンペーン)、すごかったですね。
予想をはるかに超えるスピードで上限に達して終了してしまったので、何も買えなかった、という人も多かったのではないでしょうか? そのあとを追随するかように、各社、キャンペーンを始めたりして、QRコード決済の熾烈な戦いが始まったのも2018年と言っていいかもしれませんね。AmazonのQRコード決済も日本支出、LINEも力をいれてきていたところに、PayPayのキャンペーンと続き、日本社会のキャッシュレス化が進んでくれるのでは?と期待しています。

田野:まぁQRコード自体は新しいものでもないので、テックトレンドではないかもしれないですけど。

ーそうですよね。すまのべ的にはどうして注目を?

田野:未来のスマートな体験を思い描き続けてる我らからすると、キャッシュレス化が進むことはすごく大きなブレイクスルーになると思っています。中国を見ていても、キャッシュレス、データ決済というのは、各テクノロジーによる新しい体験の基盤になるものだと思いますので。

加茂:やっぱりデジタルになるとデータ化されるので、QR決済でリアルな場所での購買履歴がデータになることは大きいですよね。データがうまく活用されればこれまでにない体験が実現できてくるので。

ーなるほど~。たしかに、大きな変化になりそうですね。ありがとうございました。
最後に、ガジェット好きのすまのべさんが今年買ったもの、今欲しいものを教えてください。

加茂:今年買ったもので面白いなと思ったのは、「超指向性スピーカー」かなー。
超音波を使うことで、鋭い指向性を持たせて、特定の場所にいる人にだけ音を聞かせる、なんてことができるんです。ささやき声で語られる怪談話なんかを流すと、まるで自分の耳元でささやかれているように感じられてとても怖い。いろんな技術と組み合わせることで新しい空間表現ができそうなので、何か企画してみたいなと思ってます。

超指向性スピーカー

超指向性スピーカー

触覚ベスト

触覚ベスト

田野:触覚ベスト(bHaptics社のTactsuit)を買ったのも今年ですね。まだデモアプリの体験ぐらいしか試せていませんが、VR空間での体験を現実世界に触覚としてフィードバックさせることができる、という点はすごく可能性を感じます。

加茂:今欲しいもの、まあいろいろありますが、やはり2019年の春に出る「Oculus Quest」はとても楽しみにしていますよ。ガジェット自体への興味ももちろんありますが、より多くの人の手に届いて、VRの世界がゲームだけでなくコミュニケーションの手段の一つとして広がってくれるきっかけになれば、もっといろんな新しい体験がつくれるのでは、とワクワクしています。

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