Alexa Skillsってなに?

Alexaは、Amazonが提供する音声認識技術に特化したAIです。Amazon Echoはあくまでデバイスで、Alexaはそこに搭載されている人工知能、つまり、iPhoneというデバイスに載ったSiriみたいなものと考えると分かりやすいと思います。

で、Alexa SkillsはAlexaを通じて実行されるプログラムで、SDKが公開されているためサードパーティーが作成可能です。なので、iPhone Appsのように、個人や企業がプログラムを作成し、審査を通れば無料か有料で公開することができます(すでに7,000ものスキルが公開されているようです)。

どんなスキルがあるの? 先進の海外事例を見てみよう!

【1】Uber

”Alexa, ask Uber to request a ride.”

「アレクサ、Uberで車を頼んで!」

スマートフォンのUberアプリと連携しておくことで、音声で配車を頼むことができるスキル。外出前の準備で慌ただしいタイミングに音声で依頼するシーンが浮かびますね。

【2】Dominoピザ

"Alexa, open Domino's and place my Easy Order.”

「アレクサ、ドミノ・ピザの簡単オーダーをお願い!」

事前にプロフィール登録しておくと、お気に入りメニューや前回と同じメニューをオーダーしたり、トラッキングできるスキル。両手がふさがっているテレビゲーム中などに気軽に注文するイメージですね。

【3】1-800flowers (オンラインのフラワーショップ)

“Alexa tell 1-800-Flowers I want to send flowers to Lindsey on May 28th.”

「アレクサ、5月28日にリンジーにお花を送りたいと1-800フラワーに伝えて!」

事前にECアカウントと連携しておくと、簡単にお花ギフトを注文できるスキル。アレンジのイメージをキーワードで伝えることも。

この3事例のように、これまでも電話やサイトで数回のやりとりで簡単にオーダーできていたものを頼むというフローは非常に適していそうです。じっくり画面で検討する必要がない常連のリピーターにとっては、利便性が高く感じられると思います。

【4】The Bartender

"Alexa, ask the bartender, what's in a Tom Collins?”

「アレクサ、バーテンダーにトム・コリンズはどう作るか聞いて!」

(酒造メーカーが提供しているわけではないのですが、)カクテルの作り方を教えてくれるスキル。カクテル名はもちろん、使う材料名や気分で聞くことも。仲間内のパーティーで役立ちそうです。

このように手がふさがる調理中は音声UIが便利なので、食品メーカーなどがレシピを提供するイメージもつきやすいですよね。

【5】7-Minute Workout

"Alexa, start seven minute workout.”

「アレクサ、7分間エクササイズをはじめて!」

もともとエクササイズサポートのiPhoneアプリを提供していたPargeeという会社。

7分間のエクササイズ(各30秒程度)を音声で指示してくれるスキル。毎回「Ready?」と聞いてくれるので、焦らず進められます。コーチがいるようでがんばれそうですね。

このようなコーチングのスキルは、ダイエットや健康サポートはもちろん、教育系やゲームまで活用イメージができます。

【6】CNET News

”Alexa, what's my Flash Briefing?”

「アレクサ、なにか私への速報ニュースはある?」

速報やニュースのサマリを教えてくれるスキル。

ニュース全文ではなく、新聞の見出しをザッとチェックするようなイメージで活用できます。

ニュースや株価などの速報系のイメージはつきやすいですし、一方、Bedtime Storyという子供への寝かしつけ読み聞かせスキルや、ジョークのショートストーリー集のスキルもあり、エンタメ系や教育系で印刷物の音声化はありえそうですね。

【7】Samsung Smart Home

“Alexa, ask Samsung to start robot vacuum.”

「アレクサ、サムスンにロボット掃除機を起動させてちょうだい!」

サムスンの家電と連携させることにより、掃除機を起動させたり、モードを変更させたり、エアコンの温度調節をできたりするスキル。

これまでの事例は比較的シンプルなものでしたが、こちらは別のデバイスと連携させる事例。コネクテッドカーや家電といったスマート機器を持つ企業にとっては、連携によりイノベーションを生む可能性がひろがります。

特に、AlexaはIFTTTに対応しており、今後既存のサービスとの連携によって利便性を高めるアイデアがどんどん実現されていく可能が高く、企業は自社サービスや商品のIFTTTのチャンネル化も前向きに検討していく価値がありそうです。

まとめ

企業がAlexa Skillsを活用するイメージはついたでしょうか?

すでに各企業がスマフォアプリやサイトで提供しているサービスの一部がスキルに移行可能であり、音声UIに向いているものであればサービスが向上する可能性があります。

実は、今回紹介した事例、以前Facebook Messenger上のチャットBOTの先新事例を紹介した記事で取り上げた企業とかなり重複する部分があります。音声だろうと画面上のチャットだろうと対話型のUIという点では共通であり、企業が自社の対話型BOTをオウンドBOTとして育てながら、自社のサービスを充実させていく流れが来ているということだと思います。

Alexa自体は日本語に対応してないですし、まだ発売・普及前ですが、対話型のアシスタントで自社がどんなサービスが可能なのか、考えておいても損はないでしょう。