今年も多くの企業が全力で嘘をついた日、エイプリルフール。
SNS投稿がいつもより大きなバイラル効果を生み出す可能性があるので、予算をかけずに認知を獲得することが出来ます。
各社の狙いは新しい認知の獲得や、ブランディングの向上、ファンサービスなど様々。
2017年にバズった4つの傾向をご紹介します。

  • リアルイベント化
  • 企業間コラボレーション
  • リアリティの追求
  • ロイヤルユーザーへの恩返し

2018年の嘘を考える前に、今年のおさらいを見てみましょう!

1.リアルイベント化する嘘

株式会社ビックリマン 設立!

記念すべきビックリマン40周年、4月1日のビックリマンの日に「株式会社 ビックリマン」を設立しするとのこと。
事業領域を見てみると天使と悪魔の人材派遣や、住所が天聖界・天地球・天魔界のどこかになっていたりと、嘘であることがわかります。
ただ、実際に行った『株式会社ビックリマン設立記者会見』には、ビックリマン終身名誉PR大使の里崎智也、ビックリマン好き芸人のケンドーコバヤシ、モデルの越智ゆらが参加など、予算の掛け方にビックリしてしまうような大掛かりな嘘でした。

子供の頃ビックリマンを必死で集めていたお父さん世代は、事業内容が「ウエハースチョコ製造業」「キラキラ加工事業」だったり、ソリューションが「キラキラコーティング」であることに思わずニヤリとしてしまったのではないでしょうか。
SNS投稿だけに収まらない嘘をつくことで、PRとしての効果も狙っているのではないでしょうか。

レッドブルガールズ CDデビュー&握手会開催

製品の形をしたリュックからレッドブルを渡してくれるお姉さん。通称『レッドブルガールズ』がCDデビューしてしまうというもの。
実際に渋谷のタワレコ前にて限定100人に向けて握手会が行われました。盛況だった開始20分で終了。

リアル記者会見や握手会等のイベントに絡ませることで、ネット内にとどまらずメディアに取り上げてもらう事で、PR効果を狙っています。

2.企業間コラボレーションした嘘

「タニタ」&「シャープ」twitterアカウントが入れ替わる!

4/1の0時から、2社のアカウント名が変更されていました。
「これってもしかして」「俺たち」「私たち」「入れ替わってる〜!?」
と、君の名はをオマージュした状況になります。
キャラクター化され企業アカウントとして人気の高い2社だからこそ、多くのファンの方々が喜ぶ姿が見受けられました。

SNSの世界で人気のある2社だからこそ、多くのファンたちが喜んでいた印象です。入れ替わり現象が終わった後に新海誠監督がtwitterで触れるワンシーンも。

ただのオマージュに収まらない大きなムーブメントとなっていました。
お互いのアカウントがしっかりブランドとして成り立っていたために出来たことだといえます。

「ライザップ」&「ディアゴスティーニ」週刊ライザップを作る。創刊。

『週刊ライザップのベンチプレスを2年2ヶ月かけて作ろう!』という週刊ディアゴステー二とライザップの嘘企画。
創刊号は799円で20kgのウェイト付き。YouTube動画やPDFのリリース情報を作ったりなどなかなか嘘にコミットしています。

ディアゴスティーニ、ライザップは共に特徴的なCMが印象に残る企業です。youtubeの動画を見れば分かるように、お互いのブランドが特徴を残しながら、上手くコラボレーションしていることが面白さにつながっていると考えられます。
ユーザーが「その企業らしさ」を認識しているからこそ笑える投稿なのではないでしょうか。

3.ホームページにしれっと紛れる嘘

モスバーガー「菜のみ」発売!

モスバーガーに実際ある商品の『菜つみ』をもじったパロディ商品。
具材であるレタスをバンズのレタスで挟むという究極のレタスonレタス。まさに『菜のみ』。是非ご賞味あれ。
菜のみの特性や情熱、産地へのこだわりが詰まったページが、実際のホームページ上に紛れ込んでいたため”本当っぽい”嘘が演出できた高度な作品。

信頼感の高い企業だからこそ、特設ページではなく既存のページに似せて作ることで「本当らしさ」を演出できたのではないでしょうか。
さらに産地や、農家の方に嘘がないことが、好感度を上げる要因になっていると考えられます。

“しゃべるIllustrator”「Illustrator VOICE」をadobeが発表。

adobeのcommandに音声読み上げ機能を収録し、作業のミスを極限まで減らします。
adobeは今回の為に制作した全ての音声をネット上で無料視聴化。
リリース用にクリエイターっぽいおじさんが話す動画まで用意され、本当のリリースの様な体での発表をしています。

嘘なのに、新機能らしさを感じる今回の嘘。本当にやってくれるんじゃないか?と期待してしまうくらいの凝ったクオリティです。
ブランディングが確立出来ているからこそ、面白みを感じる嘘なのだと思います。

エイプリルフール用のページを作成するのも良いですが、元々あるサイト内に4月1日だけしれっとリアルな嘘のページが追加されているところにユーモアを感じる2社。
元々信頼のある企業だからこそできる技なのではないでしょうか。

4.アプリ開発までしてしまう嘘!

Fate/Grand Order、エイプリルフール1日限定ゲームアプリ登場。

Fate/GrandOrderという実際にあるスマートフォン専用ロールプレイングゲームが、ポケモンGOのようなAR機能を持った新しいゲームを4月1日限定でリリース。4月2日にはできなくなるので、ファンは全力でキャラクターを集めていた模様。ファンのコレクター精神をうまく刺激した施策となりました。

ファンへの感謝の気持ちが凄い!
アプリ開発は、SNS投稿やサイト制作より時間もコストもかかるものですが、まさかそれを本当にエイプリルフール限定で行ってしまうとは、恐るべきノリの良さですね。その分、ファンはしっかり挑戦していたようで多くのスクリーンショットが出回っていました。

少年ジャンプ+が1989年にタイムスリップ!

少年ジャンプ+とは、無料でジャンプの漫画が読めるweb漫画アプリ。今回アプリのトップページが1989年の4月1日にタイムスリップ!その当時の漫画が本当に読めるようになります。やはり「こち亀」や「ドラゴンボール」は色あせない名作ですね。

いつもアプリを使っている若い世代が過去の作品を読んでみたくなり、お父さん世代はアプリをダウンロードするきっかけになったのではないでしょうか。また、今のジャンプファンが過去作品を知るきっかけを作っています。

特にアニメ・ゲーム会社はファンへの感謝の意味合いを込めて嘘をついている印象です。ファンにターゲットを絞り、しっかりと受け入れられればSNSでの拡散力は相当なもの。特にTwitterでは、アニメ・マンガに対するエイプリルフール投稿の反響が大きかったように感じます。

 

多くの企業が嘘をついた日、エイプリルフール。
色々な嘘が飛び交いましたが、エイプリルフール以外の日でも生活者の中にしっかりとブランドの印象が残っている企業が、嘘をついたときに大きなムーブメントになった印象があります。
日常的な運用の中でいかにユーザーにファンになってもらうか、ブランドの印象を残すかが、SNSメディアにおいてバイラル効果を生み出すことに成功するきっかけを作っていると感じました。