<目次>
1. エイプリルフール①:例年通り「ウソ」で楽しませた企業たち
2. エイプリルフール②:混乱対策?それとも?複数の企業が中止宣言
3. 新元号ムーブメント:「爆速対応」でバズが続出!
4. まとめ  「平成最後の4月1日」を振り返って 

まずはエイプリルフール! 例年通り、お遊びネタで楽しませる企業たち

4/1の0時を迎えると、早速 #エイプリルフール のタグがTwitterのトレンドに躍り出ました。このトレンドの勢いは新元号発表前まで続くことになります。

バズッていた企業投稿の中から厳選してご紹介。 

アベンジャーズ×ミッキー

この日のために動画も制作。ディズニー公式も同様のツイート

映画『アベンジャーズ』公式アカウントでは、アベンジャーズの新メンバーになんと「ミッキー」が加入するニュースと動画を投稿。ディズニー公式アカウントでも同様の企画となる投稿をしており、双方のファンから反響を受けました。

マーベル社は2009年にディズニーに買収されているため、映画の宣伝を兼ねたPRと言えますが、企業間コラボが双方のファンに好意的に受け止められた良い事例ではないでしょうか。

エイプリルフールのウソのみならず、いつかは本当にコラボレーションする「伏線回収」にも期待したくなるかも? 

星のカービィ

去年の記事でもご紹介した「星のカービィ」アカウント。今年はカービィのアイデンティティとも言える(?)「まんまる」のフォルムが「四角く」なってしまったサプライズを展開……! 

確かにこれはニュースです

アカウントのヘッダー画像も「四角いカービィ」に変更するなど、作り込んだ企画内容にファンはポジティブな反応。

また、特設サイトには下敷きなど四角くならざるを得なかったと思われる実在グッズへのリンクを挟むなど、しっかりエイプリルフールを製品PRに落とし込んでいたのも印象的でした。 

ケンタッキーフライドチキン

「鍋にラーメンに」と、自社と関係のないメニューにまで言及する懐の広さ(?)

ケンタッキーフライドチキンは、ブランドの売りであるはずのチキンを「骨だけ」にしてしまう振り切った企画でバズを獲得。こちらもカービィ同様エイプリルフール専用ページを制作しており、ユーザーから「作り込んでいる」と好意的なツッコミを受けていました。

ダシを取ってラーメンにしたら美味しそう」などノリノリのコメントもあり、元々のチキン(商品)のクオリティが知られている&ファンと信頼関係が築けている企業ならではの企画と言えるかもしれません。 

い・ろ・は・す

天然水使用の「ごはん」と「ぱん」は、確かにおいしそう!?

「い・ろ・は・す」は、 #いろはす朝食 として「ごはん」と「ぱん」のフレーバーウォーターを発表。
ある種、正統派とも言えるエイプリルフールらしい企画ですが、「意外とイケたよ」「さっきコンビニで見つけて買ってきました」などウソに便乗したコメントもあり、ファンが進んでネタに乗っているのも印象的。

明らかなジョークには明らかなジョークで返し、ファンもブランドとのコミュニケーションを楽しむ。エイプリルフールのポジティブな面を生かせた、エンゲージメント強化の役割を果たしている企画と言えるでしょう。

エイプリルフール中止?方向転換&迷いの見えた企業も

ここまでは例年通りの流れ中心にお届けしましたが、今年は何と言っても新元号の発表と同日という、相当にレアな1日。その影響か、こんな迷いの見られる企業の投稿も。 

キリンビバレッジ、キリンビール

迷った雰囲気を隠さずに投稿するKIRIN公式アカウント

キリンビバレッジは、「新元号発表もあるし、どうしようか考えすぎちゃって」一周回って通常営業の投稿をすることを宣言。キリンビールも「社内調整が大変やったんや」と、迷いを包み隠さずにツイートしエイプリルフール特有のウソ企画は行わないことを示唆。

新元号発表日に「何がウソで本当か分からなくなる」混乱を防ぐため、このような通常営業の決断を行った企業は少なくなかった模様です。

セガ公式アカウント

ひと目で分かる「宣言画像」を用意したセガ公式。

セガ公式アカウントでは、この日の混乱を予想してか3/31の夜に「嘘つきません画像」を公開。ひと目でエイプリルフール自粛(?)と分かる素材を用意することで、対応を迷う他企業の後押しをした形に。
実際にこの素材を使った東急ハンズなどの企業の投稿も複数見られました。



また、エイプリルフールにネタを披露することが義務化される風潮に一石を投じるような大手企業の発表(流出も含みますが)も注目を集めました。

Microsoft

内部メモで「エイプリルフール中止」が発覚

ギズモードの記事によると、マーケティング・チーフがエイプリルフール前に社内に通達したメモにてエイプリルフールの悪ふざけを禁止する意向が判明。
毎年尽力してきた社員に感謝をしつつ、「前向きな影響は限定的」「得るものより失うものが多いと思う」と、悪ノリから炎上につながる危険性を感じている様子が伺えます。 

日産自動車株式会社

「混乱を避けるため」ジョークの中止を発表。コメントでは惜しむ声も

日産も今年はエイプリルフールのジョークを中止する旨を告知。なりすましの出現や新元号の混乱を避けるためとの理由ですが、さまざまな内部事情も影響していたのかもしれませんね……。「ひそかに楽しみにしていたのに」「残念」など、ファンからは激励ともとれるコメントも。

ポジティブな企業PRの場としても親しまれているエイプリルフールですが、自社の経営状況やブランディングを顧みて「フザけている場合じゃない」「炎上イメージを避けたい」などのリスク回避を選択する企業も現れてきた印象です。

社会的にも影響力の高いMicrosoftや日産のような企業がこのような対応をしたことにより、来年はこの流れに続く企業がさらに出てくるかもしれません。 

11:40頃に「新元号」発表!

#エイプリルフール がTwitterのトレンドを席巻していた午前中。しかし11時40分頃に新元号が発表されると、たちまちトレンドやネットニュースも #新元号 関連一色に! 

首相官邸がインスタライブ!時代を感じる政府の対応

めちゃめちゃストーリー機能を使いこなしている首相官邸アカウント。

当日は首相官邸のInstagram(思った以上にポップな告知でした)やYouTubeでも、新元号発表の瞬間を生配信!時代ですねえ。筆者もインスタライブで発表をリアルタイム視聴しました。

またYahoo! ニュース特集でもライブ配信の特番などが確認でき、社会的にもライブ配信の存在が不可欠となったことを実感しました。 

発表から数時間が勝負!? 新元号トレンドに即座に乗った事例

新元号「令和」が発表されたのが、いわば開始の合図……
新しい時代の始まりを実感するも束の間、ここからは企業や各所の「仕事の早い」対応合戦が繰り広げられました。 

仕事はやっ!「いらすとや」の本気 

その後も「あ、あのときの」とツッコミたくなる素材を複数アップ。さすがです……


ネットでも大人気の「いらすとや」は、元号発表から約20分後に「元号を発表する人のイラスト」をアップし5万RTを超える反響を獲得。さらに、その後もモーメントを捉えた素材を続々アップ! 
 

NHK映像の「うっかり」な瞬間を切り取った図まで……!

おそらく最初のツイートは元号以外の素材を用意していたための素早さであったと思われますが、その後の「手話つき」素材などは当日実際にNHK中継で起こった出来事を反映させており、リアルタイムでトレンドに乗る本気の姿勢が見てとれました。

「これを待ってました」「さすがですね」などテンションの高いコメントもあり、やはりTwitterでポジティブな反響を得るには「リアルタイム」と「本気感」がポイントだなと思わされます。
というか、よく見ると最初のツイートもネクタイの色が発表時の官房長官と同じですね……偶然でしょうか。 

レアすぎる「令和コーラ」を無料配布したコカ・コーラ

街では号外配布も行われお祭り状態に。そんな中で好意的なユーザーボイスを獲得していたのがコカ・コーラ社の「爆速対応」。

新元号が発表されたばかりなのに、「令和」ラベル爆誕……!

号外配布と時を同じくして、なんと、ついさっき発表されたばかりの新元号「令和」がラベルに印字されたコカ・コーラを無料配布していたそう。この粋な対応に、「コカ・コーラさん仕事早い」など、驚きのコメントと共に令和ボトル写真を投稿するユーザーが多く見られました。

トレンドに乗りつつも、ただ乗るだけではない、ユーザーにハッピーな体験を届けるブランドの世界観を崩さない企業の姿勢が感じられますね。
なおコカ・コーラ社のコーポレートサイトで当日の爆速対応の裏側を公開していたので、興味のある方はチェックしてみては。 

新元号ソング誕生の裏には入念な準備! トレンド対応のお手本!? ゴールデンボンバー

音楽業界界隈で話題をさらったのが、ゴールデンボンバーの「新元号ソング最速リリース」プロジェクト。4/1の数日前よりネットニュースなどでも企画が話題になっていました。
また公式サイトの告知でも、「元号以外の作れる部分は全て既に作っておく」「発表されたら即座にレコーディング&即座にPV・ジャケット写真に入れ込み」など、入念な準備をうかがわせる記述が見られました。 

フルバージョンのMVも600万回近い再生を記録しバズりに成功(4/9時点)

当日は公式サイトの宣言(3〜4時間後と記載)を大幅に上回る時間で YouTubeにてMVが公開され、当日中の即時配信も有言実行。もはやアーティストの枠を超え、ゴールデンボンバーという一つの企業のチャレンジを見ている気分になってきます。

……が、実は彼らよりさらに前に「レペゼン地球」や「キュウソネコカミ」が新元号にまつわるMVを公開したため(すごい)、「最速公開」とはならなかった模様。
しかしこの入念な準備と告知で企画を世間に周知させたこと、さらに「CDとしてのリリースでは間違いなく最速である」ことからも、十分すぎる成功事例ではないでしょうか。

翌日の歌番組でも早速「令和」を披露するなど地上波の露出増加にも寄与。確実にムーブメントの起きるイベントにしっかりと乗る姿勢は、以前筆者が書いたDA PUMPの「バズサーフィン力」にも近いスキルと努力を感じました。
DA PUMP同様、ひょっとすると久々の紅白出演もあり得るかも……? 

「平成最後の4月1日」を振り返って

書いてみて改めて実感しましたが、本当に特別な一日でしたね……!
さまざまな企業が対応に追われた日となったことかと思いますが、エイプリルフール、新元号、どちらのムーブメントも影響力が高いことが予想されすぎていたためか、各所慎重に準備を重ねた傾向が見てとれました。

特にエイプリルフールに関しては便乗する企業、自粛する企業と二極化しましたが、どちらも背景には「自社アピールやブランディングを間違った方向に進めたくない」心理が働いていたと思います。
今後は各企業の方針に沿って多様化が進むかもしれませんね。
個人的には完全に自粛のムードになってしまうとそれはそれで息が詰まる世の中になるかもな……とも考えています。

次の4月1日は「令和最初のエイプリルフール」。果たしてどんな日になっているのでしょうか?来年も注目していきたいと思います。 

過去3年間のエイプリルフール事例で、その変遷をお楽しみください。

 2018年のエイプリルフール記事はこちら

  >>「嘘をつく日」から、「新製品PRの日」に? 2018年エイプリルフールまとめ。

 

  2017年のエイプリルフール記事はこちら

  >>今年バズったのはこの4パターン!?エイプリルフールまとめ 2017

 

  2016年のエイプリルフール記事はこちら

  >>企業コラボが話題に!エイプリルフールのプロモまとめ 2016