LIVE動画配信は、CtoCだけではない!

「LIVE動画配信」と聞くと、“ユーザー同士で使う新しいコミュニケーションツール”というイメージをお持ちではないでしょうか?しかし、LIVE動画配信には、企業こそ活用すべきメリットや特徴があります。
特徴の一つ目は、プラットフォームによって利用するユーザー層や特徴が異なる点から、ターゲットユーザーをあらかじめ絞り込んだ状態で効果的に情報発信が可能である事。
二つ目は、LIVE動画配信を録画し、そのまま自身のWEBサイトやSNSに動画としてアップすることで、コンテンツの二次利用が可能な事。それによって、リアルタイムで視聴することができなかったユーザーも、同じ内容を視聴することができます。
三つ目は、配信中、コメント欄でユーザーのリアクションがリアルタイムで見える事です。

このような特性を活かし、既にさまざまな業界の新サービス・商品のプロモーションでLIVE動画配信が活用されています。

※各プラットフォームの特徴についてはこちら>>
「2017年はLIVE動画配信だ! SNS新機能と元祖プラットフォームを解説」

業界別LIVE動画配信活用 企業事例

1.自動車業界: 東京モーターショーから各企業が「Ustream」でLIVE配信!

自動車業界から、2年に1度開催される自動車の祭典「東京モーターショー」。
少し古い話ですが、2015年の開催時、メディア・法人向けLIVE配信プラットフォーム「Ustream」で自動車メーカー5社がイベントの様子を配信し、単なる新商品のプロモーションだけでなく、各企業がそれぞれ業界の将来やビジョン、車づくりへの信念を発表しました。

TOYOTAブースでは、豊田章男社長によるプレスブリーフィングに、スペシャルゲストとしてイチロー選手を招き、その様子をUstreamとニコニコ生放送で同時配信しました。ニコニコ生放送では、約15分という短い間に約1万2千人が視聴しました。

Mazdaブースのメインステージでは、Mazdaのビジョンを込めたコンセプトカー「RX-VISION」のプレゼンテーションの様子を配信し、Mazdaのコンセプト、これまで培った経験や技術をベースに制作されたコンセプトカーについて、小飼雅道 代表取締役 社長兼CEOが自ら魅力を伝えました。
この東京モーターショーが公での初お披露目の場となった「RX-VISION」は、後日2016 Car Design Awardを受賞した事を公式Facebookアカウントにて投稿したところ、約8000人のファンから祝福のコメントが届きました。

Mazda「RX-VISION」のプレゼンテーションの様子をUstreamで配信

この時のLIVE動画配信によるプロモーションが成功した理由として、当時のプラットフォームの選定が的確だった事が挙げられます。
モーターショーの来場者属性を見てみると8割が男性、なかでも30~49歳が多いようです。※1 対して、Ustreamの利用ユーザー(視聴者)層は、30代以上の男性が約90%占めています。東京モーターショーの来場者とUstreamの利用ユーザー層が非常に近しい事から、ターゲットに対し効果的に情報を伝えらえた事が伺えます。※2

2.ゲーム業界: 家庭用ゲーム機器売上げ低迷期からの脱却! こうしてNintendo Switchは完売した。

2017年3月3日に任天堂より発売された最新家庭用ゲーム機器「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」。そのプレゼンテーションイベントが、YouTube LIVEとニコニコ生放送で同時配信されました。

スマートフォンアプリの流行から家庭用ゲーム機器の売上は減少し、任天堂でも2010年3月期決算時の売上高は、前の期と比較して22%減の1兆4343億円と落ち込み、「ニンテンドーDS」「Wii」の売上げ台数はともに減少。※3 それ以降も続いた家庭用ゲーム機器の売上げ低迷期の中、任天堂は全く新しいコンセプトのハイブリッド型ゲーム機「Nintendo Switch」を発表しました。
2016年10月20日、任天堂公式サイトとNintendo Switch特設サイトでの紹介動画の一部公開とあわせて、1月13日に行われるプレス・ビジネス関係者向けプレゼンテーションイベントを、一般のユーザーにもLIVE動画配信することを発表しました。※4※5

プレゼンテーション当日には、任天堂の社長やNintendo Switchのハードとソフトの開発者たちが自ら新作にかけた思いや魅力について語り、本来ならば会場にいなければ届くことのない開発者たちの熱量や細部にわたるゲームの魅力を、LIVE配信を通して一般ユーザーも知ることができ、同時に新作ゲームへの期待が一層高まりました。

「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」ソフトの開発者による新作ソフトプレゼンテーション

この日、プレス・ビジネス関係者向けプレゼンテーションの同時視聴者数は、ニコニコ生放送だけでも10万人を超え、2017年1月21日の予約販売、3月3日の一般販売ともに即日完売し、高い業績を残しました。※6

3.ファッション業界: 現地の臨場感を体感! 東京からアジアのファッションを発信!

近年、ファッション業界ではLIVE動画配信の活用が多く見られます。
海外では、一流ファッションブランドLOUIS VUITTONやBURBERRY、Christian Diorがクルーズ・コレクションの様子を公式サイトでLIVE配信しており、日本でも、10代~20代に絶大な支持を得ている「東京ガールズコレクション」などでLIVE配信が取り入れられています。※7

※春前と秋前の端境期に登場するコレクション

同時視聴者数約15万人を記録したTOKYO GIRLS COLLECTION 2015 春夏コレクション

一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構が主催し、ファッションショーや展示会を通して、アジアを中心とするファッションブランドの新作を発表している「Amazon Fashion Week TOKYO」が2017年3月20日~25日に実施した2017年秋冬コレクションでは、当日の様子を一般向けに特設サイトで配信しました。
また、コスメティックサポーターとして参加した資生堂は、バックステージとショーを公式TwitterとFacebookで配信。初参加となるHAREでは、公式オンラインストア.stとInstagramでショーを生中継し、公式オンラインストアでは、一部商品をそのまま販売・購入が可能できるようにしました。

コスメティックサポーターの資生堂は、ショーの様子をFacebook Liveで配信

一般ユーザーに向けた各ブランドの新作コレクションのプロモーションとしてはもちろんのこと、昨年より「Amazon Fashion」とスポンサーシップを結んだことで、日本のブランドを世界に発信することも目的とし、更なる高みを目指しています。
LIVE配信を通して、より幅広い人にファッションデザイナーの商材を認知してもらえる機会となり、BtoBにも効果的に働きかけることができたと言えます。※8※9

 

クローズドされていた情報を、あえてLIVE動画配信でオープンに発信する事の価値

今回取り上げた企業活用事例のように、実際に現地に行かなければわからないイベントの内容や様子、B to B向けのプレゼンテーションイベントなどを、あえてLIVE動画配信を通して一般消費者に公開する事は、企業が考えている以上に価値がある場合があります。

LIVE動画配信では、従来ならば事後にテレビやニュースサイトでしか伝わらない情報を、リアルタイムという高い鮮度、かつ商材の作り手が発信する事で、密度の濃い、信頼性のある情報として発信することができます。それにより、LIVE動画配信は、その企業の魅力的なコンテンツとなり得ます。LIVE動画配信は、即効性と説得性を兼ね添えたマーケティング手法なのです。
日本での企業事例は海外に比べてまだまだ少なく、可能性は未知数です。この機会にぜひ、あなたの企業でもLIVE動画配信の活用を検討してみてはいかがでしょうか。