SXSW開催期間中にソニーのブースを2回訪問させていただきましたが、常に30分待ちのアトラクションが複数あり、世界各国からの来場者を魅了し続けていました。他の海外勢のブースと比べてもコンテンツレベルが高く、来場されている方々の顔を見るととても晴れやかで皆わくわくした表情をしているのが印象的でした。
世界初披露となる『IMMERSIVE SPACE ENTERTAINMENT(Music Visualizer & Cyber Gym)』*1を始め、まだ市場に出ていない最新技術を使った未来エンターテイメントを一足先に体験してきましたので、そのコンテンツを独断と偏見のランキングでお届けします!

*1 デバイスを装着することなく、⾃然なインタラクションにより没入体験を楽しめるシステム

第5位:かぶらない没入体験『Music Visualizer & Cyber Gym』

“かぶらないVR”をコンセプトに世界初公開された技術。半球ドーム型スクリーンの下にスタンバイすると、自転車をこぐ動作や椅子の回転、傾きに合わせて映像と音響が変化します。
個人的には“かぶるVR”はどうしても酔ってしまって、長時間のコンテンツを楽しむのは耐えられないと感じていましたが、この技術であればその心配を払拭してくれる可能性を感じました! まだ音声を波形で表現する段階に留まっていましたが、この技術を活用した映像作品やゲームなどがどんどん出てくれば、また新しいコンテンツ体験が創造されていくかもしれません。

第4位:圧巻の映像美『A BLANK CANVAS COMES TO LIFE』

“The WOW Factory”の入り口付近に設置されていた超巨大ディスプレイ。ボクサーの渾身のストレートパンチ、ダンサーの華麗な舞が目の前に映し出され、リアル以上の臨場感を感じさせてくれます。
電気屋さんで大きなディスプレイを見ることはありますが、ここまで迫力のあるディスプレイは初めて見ました。ブースへの来場者の多くはこのディスプレイの正面で足を止め、画面から今にも飛び出しそうな迫力のある映像に圧倒されているように見えました。微細なLED素子を光源とする独自開発の高画質ディスプレイ技術を使っており、2Dなのに下手なVRコンテンツよりもよっぽどリアルに感じ、入場早々にただならぬソニーの本気度を体感できたため、メイン展示外ですが第4位にランクイン。

第3位:スパイダーマンになれる『スパイダーマン:ホームカミング “Climbing Experience”』

Moving Projectorで投映されるスパイダーマンと共に壁を登り、ゴールをめざすアトラクション。
プロジェクションマッピング自体は新しい技術ではありませんが、壁面に表示する映像表現・スピードなどコンテンツレベルが非常に高く、鬼気迫るスパイダーマンの迫力が伝わってきて、実際にアトラクションを体験しているクライマーも映画のワンシーンに出てくる人物ようにカッコよく見える演出力!
「エンターテイメント」×「スポーツ」の融合が高レベルで実現されており、マンネリ化してしまっているスポーツの楽しみ方などに新たな変化を起こせるプロジェクトだと感じました。

第2位:ただの机が楽器に様変わり『Any Surface UI on Xperia™ Touch』

なんの変哲もないただの平面机がプロジェクターに投影した映像に直接触れて操作できる「Xperia™ Touch」の技術によって楽器に様変わり。指で円を描けばその領域がドラムに変わり、平面を指で撫でるとピアノに変わります。
さっきまで何も無かった平面から音が鳴り、楽器を叩いている感触まで得られる感覚は不思議そのもの。初めてスマートフォンを触った時の感覚と似て、意味もなくずっと触っていたくなるような「クセになる」新しい技術です。
欧州では1,500ユーロ(約18万円)で予約が開始されています。日本での発売時期や価格は未定ですが、個人的にはぜひとも手に入れたいアイテムです!

第1位:未来のデバイス『Future Lab Program “T”』

①クラシック音楽を奏でる机

②飛び出す絵本

③シュミレーションハウス

④ブロックと光と音の融合

  1. 円柱ブロックの筐体を置くとそこにベートーベンの顔が浮き出るとともに音楽を奏でる。
  2. 絵本を置くとキャラクターが本から飛び出し動き出す。
  3. 四角の筐体を置くとたちまち家が出来上がり、家の内部が俯瞰して見られる。
  4. ブロックを置くと幻想的な光の演出が加わり、指を置くと同時に音がなるという体験ができる魔法の机。

第1位に選んだ理由は、この技術があれば物理的なものが必要なくなり、真っ白な机の上でさまざまな体験を再現できる可能性を感じたからです。教育現場などにも活用されれば子供の学習方法なども大きく変わっていきそうです。説明員の方にお話を伺ったところ家の購入シミュレーションやレストランでのメニュー表示での協業の模索をしており、消費者の購入後のギャップ低減などに、この技術を役立てていきたいとのことでした。

 

第1位と第2位はどちらもプロジェクター技術を使った製品で、私の好みががっちり出てしまったランキングとなってしまいましたが、どちらも一度触っていただければ、未来と感動を感じることができるはずです!

おまけ:体の動きを音に変える「Motion Sonic Project」

 MOTION SONIC

体の動かし方のレクチャー画面

マイクと6軸センサーなどを組み合わせたアイテムで動作の軌道や緩急、揺らぎなどの情報を高精度に取得し、「カラダの動きを音に変える」「カラダの動きで音を操る」という、2つの体験を生みだします。
実際にデバイスを装着して体を動かしてみましたが、動作とほぼ同タイミングで迫力のある音がなり、自分の体の動きの音を聞くというこれまで感じたことのない感覚でした。個人でこのデバイスを活用するのはちょっと利用用途が見いだしにくいかもしれませんが、このデバイスを活用したパフォーマンス集団がたくさん出てきて、そのうちコンテストが開かれるかも!?

まとめ

最新技術の組み合わせ・応用によって、これまでにない新しい体験がたくさん創造されていたソニーブース。

最先端の技術を利用しているにも関わらず、どのような技術を利用しているかについての訴求は全くなく、来訪者へ提供ができた体験こそが全て、という展示内容にソニーの本気度を感じました。

まだプロトタイプ段階のものもありますが、市場への投入が間もなくの製品もありますので、今後のソニーのリリース情報をぜひチェックしてみてください!

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