皆さんこんにちは、株式会社アイ・エム・ジェイ(IMJ) CMOの江端浩人です。IMJは米国で先端IT/Adtech情報を配信しているShelly Palmer氏と独占契約を結び、日本での記事と映像配信を行ないます。ちなみに文中の視点や意見はShelly Palmer氏や、それぞれの筆者のものであり、IMJのものでないことを明記させていただきます。

 

 

CES 2016で発表された新製品は20,000件以上で、展示総面積が210万平方フィートに上るため、全ての物を見ることは難しいし、騒音に消されるものもあった。ここに私のトップ10を発表する(そのうち一つは敬意をもって発表したい)。

1. LeTV Le Max Pro

LeTV Max Pro

LeTV Max Pro

新しい代り映えのしないアンドロイドフォン?

いや、ただのアンドロイドフォンではなく、LeTV社の素晴らしいエコシステムを伴ったアンドロイドフォンである。ナビゲーションバーの真ん中の白いボタンを押すと、私が今まで見た中でも最高クラスのビデオライブのインターフェースに導かれる。Le Max Proの6.33インチの素晴らしい画面で多様なライブビデオを見ることができ、かなりインパクトのある体験を提供しているのである。

 

このスマートフォンで初めてQualcomm社のSnapdragon 820プロセッサーを搭載しているが、ハードウェアだけの対策ではなく、LeTVは一貫したエンターティメントソリューションとして機能し始めている。彼らが米国のコンテンツ交渉をしっかりすればハードとソフトのコンビネーションはかなり強力なものになり、対抗するのは難しくなるだろう。

 

2. Ehang 184 ドローン (Autonomous Aerial Vehicle :AAV)

Ehangドローン

Ehangドローン

本年のCESでは数百の会社が数千のドローンによる独自機能を訴求していたが、その中でも際立っていたのが写真のEhang 184ドローンである。

航続距離が約50kmあるこのドローンは探索と救助に活用でき無人で派遣して、人を乗せて帰還することができる。

それはドローン救急車、EMT(救急救命)ポッド、レスキュードローン等、何と呼んだらいいか不明ではあるものの、素晴らしいの一言に尽きる。

 

3. Gyennoスプーン

Gyennoスプーン

Gyennoトップーンス

脳神経系の病は動きを制限し、自立を奪い、そして何よりも当たり前の日常が過ごせないことにより個人の尊厳をも奪ってしまうことがある。私の親友にもパーキンソン病患者がいるのだが、手の震えによって自分で食事をすることが困難になっているのである。

このGyennoスプーンは人々が自立した生活を送れるようにサポートをしてくれる。この技術は“本当に生活の質を高める”ものとしての特別賞を与えるべきと考える。

4. Picobrew

Picobrew

Picobrew

地ビール業界は活況を呈しており、愛好者であればきっとPicobrewで作られたビールを気に入るのではないかと考える。Picobrewを使えば、高性能な装置と専用の材料キットによって新鮮なオリジナルビールを作ることできるのだ。

 

PicoPakキットを機械に入れて水を注ぎ3日間待つだけで5リットルものビールが製造できるのである。私がそれ以上に気に入っているのがBrewMarketplaceという機能で、ここでは世界中の数百の地ビール生産者ネットワークと繋がることができ、世界中の地ビール傾向やその評価を見ることができる。現在のトレンドや新しいビールなどの情報も得ることができるのである。

5. Vivintインターフォンカメラ

vivint

vivint

このようなカメラは以前からあり、一見普通そうに見えるのであるが、ブースにいた製品担当者の話で私のCES 2016でのお気に入りの一つになった。

Vivintインターフォンカメラが押されるとスマートフォンのアプリを通じてベルを押した人と話すことが出来るのであるが、製作側が意図しない用途で使われていることが分かってきたというのである。

まずは子供が親と話したいときに電話ではなくこのカメラに行きビデオチャットで話すという事である。それだけでなく、ペットの犬もこれを押すと飼い主と話せることが分かって活用しているというのだ!

6. Temptraq

temptraq_650

temptraq_650

乳幼児の体温を体温計で測ろうとして苦労した人はどのくらいいるであろうか? Temptraqはパッチを貼ってスマホを見るだけで体温が分かるのである。素晴らしい解決法ではないか!

 

7. Intel Curieモジュール

Intel Curie

インテルキュリー

上のインテルのキュリーモジュールはインテルクォークSEをベースにしたのSoC(システムChip:チップ上にシステムを搭載)である。これさえあればどんなものもウェアラブルデバイスに変えてしまうことができるのである。

Curieは32-bitのコンピュータで384kBのフラッシュメモリーと80kBのSRAMを搭載している。更に6軸の加速度計とジャイロセンサーを搭載しており動きや姿勢を検知することができる。

Curieはセンサーやパターン認識装置、充電装置を搭載し外部とは低電力Bluetoothで交信する。ウェアラブル機器の開発者には欠かせないチップではなかろうか?

 

8. Beam Plus

Beam Plus

ビームプラス

ロサンゼルスのオフィスを見た後にシカゴのオフィスやニューヨークでスタッフミーティングをこなし、更に香港オフィスとの別のミーティングをロンドンの自分の机から実施することを考えてみてほしい。その夢は2,000ドル以下で解決可能なのだ。Beamプロより小型化されたビームプロプラスは、遠隔地との会議を楽に実施してくれるだろう。

 

9. Sony AR

Sony AR

ソニーAR

CESでは、VR(バーチャルリアリティ)の話をする人が多いのであるが、AR(拡張現実)も忘れないでほしい。

想像してみてほしい。例えば、病室に入るとディスプレイに患者の生体情報が表示されている世界や、あるいは中国語を習わずに中国語のメニューが読める世界を。

我々が住む世界や職場環境を変える力があるARのコンセプトをソニーがデモンストレーション展示していたのが印象的であった。

 

10. Oculus

オキュラス

オキュラス

オキュラスは独自の世界観を醸し出している。ユビキタスVRは未来派預言者のたわごとと言っている人もいるが、オキュラスVRの品質やケイパビリティは言い尽くせない。確かにまだ日が浅い技術で多くの実験が失敗するであろう。

しかし、オキュラスを付けた瞬間あなたはクリエイターが作り上げた世界の住人になるのである。その秘術はゲーム、職業訓練、アダルトエンタメなどの分野に革新をもたらすはずである。

この技術が貴方の世界をどう変えるか探しに行くべきではなかろうか?

 

特別賞:フォード自動車

Ford Electric Car

フォード電気自動車

フォード車は自動車業界の老舗ではあるが、まるで若いベンチャー企業のように考えている。あなたはフォードはハイテク会社だと思うだろうか?

フォードのCTOで製品開発担当のラジ・ナイル氏によるとフォード車のF-150トラックだけでも大型プログラム並みの1億5千万もの膨大なプログラムコードが存在するのである。彼によると「これより複雑なプログラムコードを持つ輸送手段は、唯一ジェット機だけだ」という事である。

貴方がフォード社のことをどう思おうと、彼らはユーザーインターフェースやドライブアシスト機能さらには自律走行車等に関する多くの先進的な取り組みをつづけているのである。

 

次はどうなる?

それは簡単で、ネットに繋げることができるものはすべて接続され、我々の仕事はその接続性を生かしてどの様な付加価値を生むことができるかを探り、データを行動に移す方法を考え、プライバシーとセキュリティのバランスを考えながら、社会のニーズをくみ取り、その普及を図ってゆくことであろう。

 

CES 2016は今まで最大で最高のCESであった。Gary Shapiro, Karen Chupka, Jeff Joseph, Cindy Hoag の優秀なチームをこの場を借りてたたえたい。

 

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