※掲載されている画像が小さく分かりづらいものがありますが、クリックで拡大できます。
※本記事は、会場で英語で発表された内容を筆者がまとめたものとなります。そのため、現段階で一部誤りがあったり、実際に機能がリリースされた段階で内容が変わっている、日本国内でいつ提供されるのか分からない点があることを、ご了承ください。

Adobe Marketing Cloud

具体的な製品の話に先立ち語られたのは、Adobe Marketing Cloud(以下:AMC)の方向性でした。

  • より早くイノベーションをしていき、それを届けなければならないことを常に考えている
  • 可能な限りソリューションを簡素化して、賢く、アイデアからインサイト、そしてアクションの時間を短縮させることが重要である
  • ただソリューションを提供するのではなく、さまざまなトレーニング、啓蒙活動、情報提供に注力

CMO.comだったり、Digital Index,マスメディアへの情報提供など、確かにここ数年Adobeのデジタルマーケティング支援に関するプロモーションはさまざまなものが行われており、全米のブランドランキングでも年々順位があがってきています。

また、Adobe全体の新しい開発者ポータルとしてadobe.ioを立ち上げ、これまで以上にAPIを通してAdobe内外のデータ連携に力を入れていくようです。

次世代の新しいUI・ワークフロー

AMCにはログイン後に表示される、ポータル機能がありますが、それが新しくなり、ログインした後のランディングページで業務の役割(ロール)ごとにナビゲーションを変えることが可能になるようです。
これは、機能が増えていくとメニューが増え、すぐにやるべきことが見つからないという課題に対応するものだそうです。

また、ソリューションを切り替える際も、どの画面からも、上部からソリューション切り替えメニューがでてきて、シームレスに移動ができるとのことでした。
例えば、Adobe Experience Manager(以下:AEM)の1パッケージであるASSETS(画像などのデジタル素材管理マネージメント)がありますが、ASSETS上で画像を選んでそこから、

  • Adobe Target(ABテスト,パーソナライゼーション)上で、その画像を使ったターゲティングの設定をする
  • Adobe Campaign(キャンペーンマネジメント)上で、その画像を使ったメールの作成をする

といったことが簡単にできるようになるそうです。

AEMのさまざまな拡張

今回の発表では、AEMに関連したものが非常に多いと感じました。これは、AMCを通じてデジタルマーケティングを行っていく上で、Hubとなるのが、コンテンツであり、それを管理するのがAEMだからだと思われます。

※イメージとしては、googleの画像検索のような感じだと思います。

OmniSearch(画像検索):AEM ASSETS

画像やビデオなどコンテンツを管理するASSETS上に強力な検索機能がつくようです。

 

※画像をASSETSにアップロードすると画像を解析して大量の分類用のタグが生成される

SmartTagging(画像の自動タグ付け):AEM ASSETS

画像素材を管理する際、検索性を高めるために1つずつ画像にタグをつけていく必要があったりしますが、非常に手間がかかる作業です。この機能では、アップロードすると同時に画像を解析して自動的にタグ付けを行うことができるそうです。このあたりは、画像を扱うことに長けたAdobeならでは、な部分だと言っていました。

 

※右下にグラフがでており、この画像の参照量を表している

Asset Insight(画像のパフォーマンス評価):AEM ASSETS

通常サイト内の統計では、アクセス解析ツールを使って、ページ毎に数値を見ていくわけですが、そのページ内で使われているさまざまな画像素材ごとに、パフォーマンス(参照量、クリック量など)を見ることができるようになるようです。これによって、1つの商品に関する画像が複数パターンあるような場合、新しく作るページでどの画像を使うことが効果的かということが判断できるようになります。

 

Contents Flugment(テキスト素材の管理):AEM ASSETS+SITES

これまで素材の一元管理というと画像やビデオだけでしたが、コンテンツ内のテキストを一元化できるようになるようです。
これにより、画像の差替え(上書き)のように元のテキストを書き換えると、それを利用しているテキストが一気に反映できるようになります。

 

※ダイアログの左側がAAMのオーディエンスグループで右側の画像をオーディエンス毎に切り替える設定をしている画面

Dynamic Creative Optimization(クリエイティブの動的最適化):AEM SITES+AAM

DMPソリューションであるAdobe Audience ManagerとAEMが連携することでサイト内のクリエイティブを、DMP側で持っているオーディエンスセグメント(顧客グループ)ごとにダイナミックに変えていくことができるようになります。また、どんなものを出すべきなのか、ある程度の推奨することもできるようです。
更に3rdParty DataなどでAAMを拡張させることで、初来訪のユーザーに対していきなり
最適化されたエクスペリエンスを提供するといったこともできるようになるかと思います。

Adobe Experience Maneger Mobile(アプリ内コンテンツの管理/構築)

こちらは、Summitの少し前に発表されていましたが、元々Adobeが持っていたDigital Publishing SuiteとAdobe Experience Maneger for Appsというデジタル書籍を手軽に作成したり、B2Bで営業マンが持つようなスマホアプリベースのインタラクティブなカタログやパンフレットの構築/管理をするようなものを統合し、Adobe Experience Maneger Mobileという1パッケージにまとめたものです。
個別のセッションで聞いた話では、以前Adobeが買収し、その後オープンソース化された、Apache Cordova(旧PhoneGap)と呼ばれる、ネイティブアプリの中でWebViewを使ってHTMLを表示させるタイプのアプリを作るためのフレームワークがコア技術となるようです。
事例として、急成長を続ける米Under Armour社のB2B向けの商品カタログアプリが紹介されていました。
また、SalesForceなどのCRMやMicroSoft、Oracle、SAPといった業務ワークフロー系のソリューションと連携したりすることもできるようです。

AEMと外部ソリューションの連携

その他にもGeneral Sessionでは触れられなかったものの、Summit中にAEM関連でいくつかのeコマースの外部パートナー連携のニュースがでています。B2B向けECプラットフォーム「CloudCraze」との連携B2C向けeコマースプラットフォーム「demandware」との連携です。APIを自前で開発すれば元々eコマースとの連携も可能でしたが、APIコネクタが用意されていくことで連携の敷居がより低くなり、eコマースでもAEMが使われることが増えていくと思われます。

 

次の投稿では引き続きその他のソリューションや基盤技術に関する発表の紹介を続けます。