お久しぶりです。ゆとりDです。
アドテック東京2017へ行ってきました。セッション内容を中心に参加レポートをお届けします。

ad:tech tokyo 2017 イベント概要
日時:2017年10月17日(火)~18日(水)
会場:東京国際フォーラム
総来場者数:1万4,095人(1日目5,758人、2日目8,337人)
協賛・出展企業数:104社 パートナー企業:22社
公式スピーカー:216名
公式サイトより:http://www.adtech-tokyo.com/ja/

実は会場に着いて初めて、弊社もスポンサードしていたことに気付きました。

出展ブースエリア

参照:https://twitter.com/orange_plus_me

受付を済ませ、まずは出展ブースエリアへ。最初のセッションまで時間がないのでササッと見て回ります。去年の雰囲気とは全く違い、今が旬のキーワードを掲げるブースが目立ちます。第一印象としては…

・インフルエンサー・マーケティング企業が多い!
・「食」系のメディア出展が多い!
・ネットストリーミングサービス企業が多い!
・AI(人工知能)とのコラボレーション!

参照:https://twitter.com/shinofilm

こんなブースの出展も。
ブース内の壁には、フォロワーの多いインフルエンサーやYoutuberの顔写真が貼ってあり、まさに「無料案内所」でした。

盛り上がりを見せるレシピ動画メディアからは、kurashiru(クラシル)、mogoo(もぐー)、DELISH KITCHEN(デリッシュキッチン)が出展。Kurashiruの運営を行うdely株式会社の代表取締役を務める堀江裕介氏はトークセッションでも登壇していました。

「今」を伝える手法としてライブ配信がありますが、それに関連した企業も多数出展していました。個人の利用から拡大したストリーミング市場に企業が介入し、インフルエンサーやYoutuberとコラボするというのは目新しい話題ではありませんが、アドテック東京ではBtoB向けのサービスも多く目にしました。企画から制作、配信までフォローしてくれる企業が増えていることをみても、プロダクトやサービスを伝えるBtoBライブ配信にも可能性があるのかもしれませんね。

他にも、既存ツールにAI・AR・VRを組み合わせるサービスも多い印象でしたが、エンジニア目線だとちょっと物足りないかな?という内容でした。

トークセッション

今回参加したトークセッションは以下の5つ。
・オンライン動画によるブランドリフト
http://www.adtech-tokyo.com/ja/session/session.html?num=D-1
・モバイルファースト時代のマーケティング戦略
http://www.adtech-tokyo.com/ja/session/session.html?num=A-2
・マーケターはAI チャットボットをいかに使いこなすべきか?
http://www.adtech-tokyo.com/ja/session/session.html?num=B-5
・最先端メディア論(TECHWAVE)
http://techwave-summit.jp/session/TW-4.html
・女の子がついシェアしたくなるSNS活用術(TECHWAVE)
http://techwave-summit.jp/session/TW-6.html

この中の1つ、「女の子がついシェアしたくなるSNS活用術」のレポートをしたいと思います。

セッションのレポートに行く前に。

TechWave Summitとは?

参考:http://techwave-summit.jp/

アドテック東京の裏番組的なサミットが同会場で行われていました。アドテック東京のパスで入場できる他、こちらだけのパスも販売されていました。
今回のテーマは「GIRL BOSS」ということで、既にキャッチー。第一線で活躍する女性がスピーカーということで、若干の恐怖を感じつつも会場入り。実際には、スピーカーも参加者も同年代、さらには学生も参加していたりとアドテックとの温度差に驚きました。

■女の子がついシェアしたくなるSNS活用術(TECHWAVE)

モデレーター:
Nakamura Asako(株式会社Morning Labo 代表取締役)

スピーカー:
関口 舞(株式会社プールサイド 代表取締役社長)

遠藤 優華子(エキサイト株式会社 メディアサービス本部 メディアサービス部 ローリエプレス編集長)

大澤 真希子(株式会社オープンエイト コンテンツ企画 部長)

インスタ映え、という言葉もメジャーになりつつある中、強い拡散力を持つ20代女子たちにスポットを当てたセッション。シェアしたくなるものの心理やどういう風に物事を見ているのか、さながら女子会のような雰囲気で活発なトークが行われていました。
しかもこの日のセッションの実況タグ「#SNSシェア論」がトレンド入りまで果たすというからすごい。

Twitterモーメントで他の参加者のツイートがまとめられているので、こちらもチェックすると面白いのでおすすめ。

当然ですが「シェア」とは自分のタイムライン上で行われます。「いいね!」ほど気軽にできないものだからこそハードルが高いと思われがちですが、今回のスピーカーたちはその「シェア」に真剣に向き合っていました。

【シェアされることが大切な4つの理由】

・一発逆転
⇒広告出稿する体力がなくても、いわゆる”“バズ”を起こせば情報は広まる。という意味。

・『王様のブランチ』への近道
⇒「撮影女子会」で『王様のブランチ』に取り上げられた遠藤氏。それは日々の体験者のシェアによる口コミのおかげとのこと。アップされている写真がどれも楽しそうだったこともポイントの一つとの事。

・愛はお金で買えない
⇒愛とはここではエンゲージメントの意味。再生数やインプレッションは広告(金)で買えるのでOKということだそうです。

・縁結び
⇒誰かが今日のコーディネートをアップする。すると、それを見てかわいいと思った人がその服を買う。SNS上で縁が生まれている。そのきっかけになりえるのがシェア、だそう。

【シェアさせるためのテクニック】

・全てが自己紹介
⇒タイムラインは、「自分がどんな人であるか」を表現する場とも言えます。シェアを狙う側もそれを理解した上でクリエイティブを用意しなければならないね、という内容です。
例として挙げられた エムグラム診断は「自分がどういう人間なのかなかなか言いづらいけど、診断結果ならみんなに言える」という心理を活用していますとのこと。

・きゅん♡とさせる
⇒きゅんとしないものはシェアしない、とバッサリ。例として、カワイイけど自分の顔は写らない「ネイル写真」は投稿されやすいとのこと。共感だったり、代弁してくれるものだったり、誰かに見てほしいものだったり、奥が深そうです……。

・知ったかぶり
⇒高そうな料理、海外のきれいなホテル。そういうシェアはお高い女だと思われてしまうからシェアされにくい。そういえば、スターバックスの新作ドリンク、温泉街の足湯でわーい、みたいな投稿はよく見るなぁと思い出しました。セッションではLeTRONC MAGAZINEの動画を紹介しながら、「作り込まない」「疑似体験させてあげる」「リアルな憧れ」を感じさせることが大切なんだ!とトークが進みます。

・撮っておき体験
⇒セッションの中でこんな話がありました。
「今の10代はディズニーランドに行ってもアトラクションに乗らない。写真を撮って帰る」。
これとナイトプールが話題になった共通点は「写真を投稿しやすい場所」。どういうことかというと、楽しい!行きたい!と共感を生みやすい場所なら顔出しも水着写真も許される。SNSに投稿するかわからないけど「撮っておきたい」とっておきのユーザー体験を意識することは大事ということでした。とは言え、年代別でSNSの使い方にはギャップはもちろんありますよとも。

「作り込まない」「疑似体験させてあげる」「リアルな憧れ」を体現したLeTRONC MAGAZINEの動画

まとめ:「フォトジェニックは文化。自己紹介として美しいものを。」

一過性のものとしてではなく文化として捉えること。ユーザーにとって美しいシェアなのかどうかの視点。作り込みすぎない余白を残したクリエイティブ。これらがシェアへの道につながる。

「拡散することだけを見ていませんか? シェアしにくい投稿になっていませんか?」と問われているような気がして、ギクリとしましたが、とても面白いセッションでした。

アドテック東京2017で感じたこと。

目新しい技術やサービスは少ないなと感じる一方で、デジタル業界の「新しいこと」を取り入れて確実に成果を出しているものや生活者に受け入れられたものの輪郭がはっきり見えてきたのかなと思いました。
VRやチャットBOT、AIも初めはユーザーの抵抗感があったように思えたけど、慣れ感とステップアップしている様子がうかがえて、今後さらに便利な世の中になる気配を感じました。来年のアドテック東京も楽しみです。

余談ですが、アドテック東京の会場って写真映えしないなーと思いながら参加していました。アジア最大級のマーケティングカンファレンスと銘打つだけのイベント感が撮れないというか……。「アドテック行ってきた」の写真を取れる場所がないのだけが残念でした。そういう場所じゃないのかもしれませんが。そこも来年に期待です!