昨今の価値観の多様化で、ここ数年でさまざまな切り口の流行語ランキングが発表されるようになりました。これらのトレンドランキングデータを俯瞰することで、2018年のトレンドがどのようなものだったのか見えてくるのではないでしょうか。

2019年は平成最後の年。平成を代表するトレンドは一体どんなものだったのか? 早速見ていきましょう!

 

 

ユーキャン「新語・流行語大賞 2018」

大賞
そだねー
トップ10
eスポーツ (大迫)半端ないって
おっさんずラブ ご飯論法
災害級の暑さ スーパーボランティア
奈良判定 ボーっと生きてんじゃねえよ!
#MeToo  

【公式サイト】 https://www.jiyu.co.jp/singo/

ネットの流行りが一般的な流行語に

大迫半端ないって」「おっさんずラブ」「#MeToo」など、ネット上で流行したことがテレビで取り上げられて一般に広まったワードが、ランキングに複数入る結果となりました。

それ以外のワードでは、「奈良判定」など誰か使ってたっけ?と思うような耳慣れない用語もランクイン。価値基準がおじさん的・偏ってるなどの批判も多く、今年も順調にネットをザワつかせた様子でした。

 


三省堂「今年の新語 2018」

大賞
ばえる(映える)
2位 モヤる 3位 わかりみ
4位 尊い 5位 VTuber
6位 肉肉しい 7位 マイクロ プラスチック
8位 寄せる 9位 スーパー台風
10位 ブラックアウト 選外
大迫半端ないって、そだねー、エモい

【公式サイト】 https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/shingo2018/

流行りの最先端ではないけど使われ続けるワカモノ言葉がランクイン

「映える」「モヤる」など、流行りの最先端ではないけれど若者言葉として定着した言葉が複数ランクインしました。流行りのピークは過ぎたとはいえ「わかりみ」などは大人には耳慣れない言葉ではないでしょうか。
そのほか普通の言葉に違う意味を持たせて使用する言葉として、「尊い」=美しすぎていとおしい、「寄せる」=近いものに似せる、などがランクイン。

一方、2018年は災害に対するTwitter上でさまざまな反応があり話題になりました。そういった世相を反映し、「スーパー台風」「ブラックアウト」など災害関連もワードもランクインしています。

 


ガジェット通信「ネット流行語大賞 2018」

金賞
バーチャルYouTuber/VTuber
銀賞
平成最後の〇〇
銅賞
大迫半端ないって

【公式サイト】 https://getnews.jp/archives/2100679

ネット流行語と一般的な流行語の違いが曖昧に

BACKYARDでも注目した「VTuber」「平成最後の〇〇」「大迫半端ないって」ワードがトップ3となる結果となりました。この3語は複数の流行語ランキングで取り上げられており、ネットだけでなくTVなどでもよく耳にしたワードだったかと思います。

ネットとリアルの時差がどんどん縮小する傾向に

ここ数年の傾向として、Twitterなどのネットで広まった流行りが、すぐにTVで紹介されるようになったことで、ネットから一般に広まる時差がどんどん縮まる傾向にあります。ネットとリアルの時差がどんどん縮小することで伝播スピードはますます加速し、境界は曖昧になっていくと思われます。

 


ニコニコ大百科×ピクシブ百科事典「ネット流行語 100」

年間大賞
ポプテピピック
niconico賞
うんこちゃん
pixiv賞
降谷零
トップ20
赤井秀一 安室透
Undertale 仮面ライダービルド
キズナアイ★ クッパ姫
SSSS.GRIDMAN シャーロット・カタクリ
ダーリン・イン・ザ・フランキス 月ノ美兎★
電脳少女シロ★ 止まるんじゃねぇぞ…
にじさんじ★ ばあちゃる★
バーチャルYouTuber★ ヒプノシスマイク
Fate/GrandOrder 降谷零
ペルソナ5 ポプテピピック

【公式サイト】 https://site.nicovideo.jp/nettrend100/

アニメ・ゲーム関連ワードが占める中、VTuber関連ワードが健闘

「月ノ美兎」「ばあちゃる」「電脳少女シロ」「にじさんじ」といったVTuberが多数ランクイン。今回はVTuber関連のワード(★)だけで6個と1/3近くを占める結果となり、今後アニメやゲームと並ぶ一大カルチャー勢力として成長するのではないかと感じます。

10分で分かる月ノ美兎【にじさんじ公式】

ポプテピピック公式

ポプテピピック公式サイトより引用:http://hoshiiro.jp/

 


マイナビティーンズ「2018年10代女子が選ぶトレンドランキング」

流行ったコトバ
エモい
2位 ◯◯みが深い 3位 ◯◯まる水産
4位 平成最後の〇〇 5位 草
流行ったモノ
Gong cha(ゴンチャ)
2位 TikTok 3位 AbemaTV
4位 「シンデレラガール」(King & Prince) 4位 チーズドッグ
流行ったコト
「U.S.A.」ダンス
2位 タピオカ巡り 3位 『花のち晴れ~花男 Next Season~』
4位 手作りチーズドッグ 5位 『太陽とオオカミくんには騙されない』
流行ったヒト
King & Prince
2位 今田美桜 3位 吉沢亮
4位 あいみょん 4位 DA PUMP

【公式サイト】 https://teens.mynavi.jp/report/11863

レトロブームは90年代がアツい

若者の間ではここ数年レトロブームが続いていますが、今年は特に90年代カルチャーに注目が集まり、「タピオカ」『U.S.A.』『花晴れ』などリバイバルブームで大ヒットしました。
タピオカは台湾からGong cha(ゴンチャ)が進出したことにより若い世代にブームが再燃。「ダサかっこいい」と人気になったDA PUMP『U.S.A.』も90年代にヒットしたユーロビートに日本語歌詞をつけカバーしたもので、トレンドをうまく捉えた結果のヒットといえるでしょう。

>>【関連記事】若者のレトロブームはまだまだ続く

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DA PUMP U.S.A.(avex公式動画)

AbemaTV躍進。若者はテレビコンテンツもちゃんと見ている

テレビ・配信系コンテンツでは『花より男子』の続編『花のち晴れ』関連ワードである「King & Prince」「今田美桜」など複数がランクイン。ドラマ放映は2000年代ですが、花男の原作は90年代に一大ブームを起こした少女マンガということで、こちらも90年代レトロの流れをくんでいるといえるでしょう。

そのほか、AbemaTVの恋愛リアリティ番組も人気でAbemaTV関連で複数ワードがランクイン。恋愛系コンテンツの影響を強く受けるランキング結果となりました。
最近の若者はテレビ離れしているといわれていますが、テレビはまだまだ若い世代にとって重要なコンテンツであり、若者の求めるコンテンツの波にうまく乗ったAbemaTVは2019年も要注目です。

>>【関連記事】ワカモノはテレビ離れしてない! 今時のテレビの楽しみ方

 


AMF「JC・JK流行語大賞2018&2019トレンド予測」

コトバ部門
タピる
2位 あげみざわ 3位 どこまでいっても渋谷は日本の東京
4位 TikToker 5位 インスタ萎え
モノ部門
タピオカ
2位 PINKPINKMONSTER 3位 チーズドック
4位 PRODUCE 48 4位 今日、好きになりました。
アプリ部門
TikTok
2位 たまごっち(LINE) 3位 Zenly
4位 ZEPETO 5位 ラクマ
ヒト部門
あいみょん
2位 中村倫也 3位 今田美桜
4位 Mrs. GREEN APPLE 5位 けみお

【公式サイト】 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000017469.html

TikTok、YouTuber、90年代レトロ、韓国が流行発信源

モノ部門以外の全ての部門にTikTok関連ワードがランクイン。この1年で女子中高生に一気にTikTokが普及した様子が伺えます。ヒト部門の「あいみょん」「Mrs. GREEN APPLE」はTikTokで楽曲が流行ったことがきっかけでブレークし、「あいみょん」は2018年の紅白出場が決まっています。来年はTikTokがミュージックシーンの重要なプロモーションの場となっていくでしょう。

>>【関連記事】若者はTikTokになぜハマる?! 今、爆発的に増えている「TikToker志願者」とは?

次に目立ったのは、90年代レトロ・リバイバルブーム関連。マイナビのランキングにも取り上げられた「タピオカ」の他に、「たまごっち」がランクイン。

中高生に人気のVtuberはいまだ存在せず

ネットや一般的な流行語大賞では「VTuber」が大きく注目されていますが、若者に絞ったランキングでは「VTuber」は一つも入っておらず、一部のオタクカルチャーでのヒットというのが実際のようです。若者が反応したVTuberは「キティちゃん」や「いらすとや」などのイラスト系、少し前となりますが「シュードゥ」や「ミケーラ」など海外のバーチャルインスタグラマー以外はいない状況です。2019年は若者に刺さるVTuberが狙い目かもしれません!

3Dアバター作成が人気。VTuberのインフルエンサーは出現するか

個人的に注目したのは3Dアバターを簡単に作りアニメーションさせることができるアプリ「ZEPETO」のランクイン。こうした誰でも手軽にアバターを作る技術が進むことで、2019年は若者に受け入れられるインフルエンサー的なVTuberが出現するかもしれません。

どこまでいっても渋谷は日本の東京 【公式ミュージックビデオ】

 


grp by CROOZ「2018年ギャル流行語大賞」

大賞
いい波のってんね~★
2位 好きピ★ 3位 あげみざわ
4位 映え 5位 あざまる水産★
6位 ぐい縦ぐい横ぐい斜め的な★ 7位 すこ★
8位 ミートテック★ 9位 どちゃくそ★
10位 セトア★  

【公式サイト】 https://twitter.com/GRP_info/status/1070162716860379136

独自色が強いランキングに

ランキングワードをざくっと説明すると…
1・6位はTikTokで人気の楽曲の歌詞
「好きピ」=好きな人(ピープル)
「あげみざわ」=気分が上がってる時に使う
「映え」=可愛いと思った時や感動した瞬間に使用
「あざまる水産」=ありがとう
「すこ」=好き
「ミートテック」=体の皮下脂肪で防寒すること
「どちゃくそ」=めっちゃ
「セトア」=セットアップの服

最近はいわゆるギャルっぽい見た目の子をあまり見かけなくなったようにも思いますが、ギャル流行語大賞を主催しているgrpによると2018年はギャルのバイブルだった「egg」がWebで復刊したり、「ギャル」熱が高まった1年だったそうです。

イイ波のってんNIGHT [フルPV]ファッキングラビッツ

ギャルの聖地・渋谷発信のカルチャー

独自のギャル基準を設けて選定された流行語は、渋谷という限られた場所でのカルチャーを色濃く反映するものとして、他のティーン流行語大賞とは一線を画すものとなっており、ランキング10のうち8個(★)が他のランキングでは取り上げられていないワードとなりました。ただ、ネットでは大人には伝わらないのはもちろん、同世代にも意味が通じないものが多いとの反応があったようです。

 


まとめ:2018年流行語・トレンド分析&2019年予測

2018年トレンド総まとめ

★ネットとリアルの時差がどんどん縮小する傾向に。境界が曖昧に
★レトロブームは90年代がアツかった
★Vtuberが注目されるが、ファン化してるのは一部セグメントのみ
★AbemaTVの話題化、恋愛コンテンツが強かった
★若者の流行発信源がインスタからTikTokへ移行中
★YouTuberの若者への影響力がさらに大きくなる

2017年はインスタの影響が大きかったトレンドでしたが、2018年はTikTokの爆発的普及で流行発信源がTikTokへ移行したといえます。YouTuberの影響力は健在でインフルエンサーの影響力がさらに大きくなった1年でした。

流行の拡散

流行の伝播

以前は閉じたコミュニティでの流行をリアルタイムにマスメディアが発見するのが難しく、流行が広がるスピードや範囲が狭かったですが、ネットやソーシャルの利用が一般的になるにつれ、流行のコミュニティ境界が曖昧になり伝播のスピードが上がってきているのではないでしょうか。

 

2019年、平成最後の年の流行・トレンドは…

  • ネット→リアルの伝播力とスピードが上がる
  • ネットと一般の流行語の境がますます曖昧に
  • “平成”レトロブームがおきる
  • 芸能人のSNS横断プロモからのヒット事例が増える
  • ネット動画配信のワカモノ世代以外への浸透、ヒットが生まれる
  • TikTokブームの世代への広がりは機能アプデ次第
  • 若者受けするオシャレVtuberの出現
と予想します。

TikTok発のブームが続き、さらに若者世代以外に広がるかどうかは、TwitterやYouTubeのようなアプリ外部への拡散力を得られるかどうかが鍵だと思います。現状TikTokはアプリ内で閉じていてアプリ利用者以外への伝播力が低く、今後のアップデートで外部への拡散機能を獲得することに期待がかかるところです。

 

BACKYARDでは2019年も引き続き、ソーシャルトレンドや若者トレンドをウォッチ・分析し、発信していきます。

ぜひチェックしてください!

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IMJ年賀サイト2019