【スマートホーム】音声操作は当たり前の時代に!「Amazon vs Google」

今年のCESでも音声で操作する家電製品は注目を浴びていました。カーナビ、天井照明、腕時計、テレビ等。さまざまなものにGoogle assistantやAmazon alexaが内蔵・連携されていました。

sony、Samsung、LGといった大手家電メーカーの傾向としても、単一の製品を推すというよりは、Google assistantやAmazon alexa内蔵製品から、自社のさまざまな家電を操作するという、生活スタイルを提案。製品単体の技術革新ではなく、製品同士を結び付け、新しい体験を作り出していくという流れが色濃く出ていました。

CESの開催前から話題になっていた「Google vs Amazon」ですが、今年のCESは、「Google」が主役だったように感じました。もちろん「Amazon alexa」と連携した家電は昨年同様、多く出展されていましたが、今年は、CESの会場内だけでなく、ラスベガスの街中のいたるところで「Hey Google」というフレーズを目にし、Googleの本気が伝わってきました。

「Hey Google」でラスベガスをジャック

CESの各会場に設置された巨大ガチャ。好きなフレーズを発話すると「Google Home Mini」や「Hey Google」と書かれたニットキャップ、お食事券などが入ったボールが落ちてきます。

巨大ディスプレイのあるブース。壁一面に連携製品が展示

今回のCESでは、さまざまな製品にGoogle assistantを内蔵する流れもみられました。
・SONYはGoogle assistantを搭載したTVやヘッドフォンを発表
・Googleブースでは、Google assistant内蔵のLenovoスマートディスプレイを展示
・GE(ゼネラル・エレクトリック)は天井照明にGoogle assistantを内蔵
・パナソニックは車載器にGoogle assistantを搭載

市場調査会社「eMarketer」によると、2017年のアメリカのスマートスピーカーのシェアは、Amazon Echo 70.6%、Google Home 23.8%。現時点ではAmazon alexaの方がアドバンテージはあるものの、Google assistantが各種家電製品に内蔵されていくと、今後数年間でGoogle assistantのシェアが伸びていくことも考えられます。

日本では昨年、Google homeとAmazon Echoが発売されたばかりなので、どちらがシェアを伸ばすのか、引き続き目が離せません。

【自動車】完全自動運転が可能に!自動運転の先にあるものとは

自動車関連の展示では「自動運転」が大きく注目を集めていました。話題になった「Lyft × Aptiv」、「TOYOTA e-Palette」についてご紹介します。

公道での自動運転「Lyft × Aptiv」

今回のCESでは、タクシー配車アプリのLyft(リフト)と、自動運転技術を開発するAptiv(アプティブ)が提携し、公道での自動運転の試乗体験がおこなわれました。

一般車両に交じって公道で自動運転をすることに不安を感じる方もいるかもしれませんが、実際に乗ってみると、急発進、急ブレーキ、交通ルールの違反、他車両との接触などは全くなく、乗り心地は快適でした。

乗車するには、Lyftアプリから行きたい場所を選択します。乗車をすると、コースと現在の位置が表示されます。

車に搭載してあるカメラや、車両の前後左右についている障害物センサー、GPSといったさまざまな情報をもとに車線変更なども自動でおこなわれます。

走行中のセンサーの反応は動画をご覧ください。

自動運転の先にあるもの「TOYOTA e-Palette Concept」

トヨタの「e-Palette Concept」は、人を送迎するだけでなく、商品の宅配、移動店舗として自動運転の可能性を提示していました。

車の外観はディスプレイになっていて、走行中は広告等にも活用できそうです。

すでに、アマゾン、ピザハット、ウーバ(Uber)との提携も決まっているため、e-Paletteが街中を走る日も遠くはありません。2020年には東京オリンピック・パラリンピックで一部機能を搭載した車両の運行を予定しているとのことです。

コンセプトムービー

【5G】スマートシティ化には不可欠な5G

次のトレンドとして、注目を集めていたキーワードとしては「5G」があげられます。5Gとは、第5世代移動通信システム(以下、5G)」のことで、世界中で整備が進められている最中です。

5Gの詳しい説明は、総務省のPDF資料に記載されていますが、概要としては、LTE通信の約100倍のスピードといわれ、2時間の映画が3秒でダウンロード可能になったり、自宅の部屋内にある端末の約100個が同時にネットに接続可能になります。

上で紹介した、スマート家電による同時複数機器の通信や、自動運転の情報アップデート等、スマートシティ化を実現するには5Gが不可欠になります。

intelのブースでは5Gのデモンストレーションとして、VRゴーグルでの同時複数の動画ストリーミング再生や、生中継のレースで注目している選手だけを追尾することができるようになることを紹介していました。

CES2019、CES2020も引き続き5Gを活用したプロダクト・サービスが注目をあびることは間違いないでしょう。

【その他】CESならではの新しい発見

CESでは、大手企業だけでなく、スタートアップ企業も多く出展しています。トレンドだけでなく、新しい技術・サービスが体験できるのもCESの楽しみの1つです。

Aipoly

超高速の画像認識で、来店者のナンバリングや、棚からどの製品がカゴにいれられたか判断し、自動決済が可能になります。イノベーションアワードを受賞しています。

Wi-Charge

Wi-Chargeを設置すると、赤外線によって中距離ワイヤレス充電が可能になります。ブースでは、天井設置型のワイヤレス充電器で列車に給電して、走らせるデモが行われていました。
自宅にあるコンセントの位置や数は限られているので、スマートホーム化が進むにつれ、ワイヤレス充電も注目を浴びていくと考えられます。Wi-Chargeもイノベーションアワードを受賞しています。

最後に

以上、CES2018の視察レポートでした。今年のCESでは、「家電の音声操作の広がり」「自動運転の実用化」「5Gの到来」といった傾向がみられ、IoTは当たり前の時代になってきました。

家庭内での音声操作がさらに定着すれば、音声での商品購買がしやすい環境になりますし、TOYOTA e-Paletteの実用化が始まれば、商品の販売・広告にも活用できる自動運転車両が街中を走ることになります。2020年には日本、米国、欧州、中国など世界で5Gの実用化がされる予定ですので、スマートシティ化はさらに加速すると考えられます。

今後は、これらの新しい技術・サービスを結び付け、どのような新しい体験を提案できるかが、マーケティング担当者に求められるのではないでしょうか。