【インタビュー参加者紹介
今回インタビューに参加いただいた社員の方々を紹介します。

  • 佐藤さん
    (テクニカルディレクター)入社10年目

  • 菊地さん
    (プロデューサー)入社10年目

  • 谷垣さん
    (プランナー)入社2年目

  • 望月さん 
    (アカウントマネージャー)入社3年目


  • インタビュアー: 大澤
    (ストラテジックプランナー)入社6年目 i・IMJプロジェクトリーダー

 

舞台美術、カーディーラー営業、ブランドマネージャー…異色のキャリア紹介。

大澤:本日は、IMJの中でも「え?なんでIMJに入社したの?」といったツッコミが入りそうな、異業界からの転職など一風変わったキャリアを持ちながらも第一線で活躍されている皆さんにお集まりいただきました。

はじめに、それぞれの異色の経歴を見ていきたいと思います。まずは、私自身も異業種からの転職入社なので私から。

私は大学卒業後に中東の大学院に留学、9.11で政情不安になり帰国して就職、というところからの社会人キャリアスタートです。留学経験もあったので、まず貿易事務社員になって、オペレーションワークの基礎を身に着け、2年で転職。次に、事業会社で旅行雑誌のプロダクトマネジメント。付加価値創出の企画や業務・コスト改善などのプロジェクトリーダーを数多く経験させてもらい、リーダーシップとソリューション思考が鍛えられた20代後半でした。そして医療系マーケ会社で事業企画・EC運営をやり、その後IMJに入社です。当時、IMJでは事業経験者を採用強化していて、私自身もソリューション思考が生かせそう、ということでのマッチングでしたが、現場では「WEB制作の経験者じゃないとは……」といろいろ波紋も呼びました(笑)。プロデューサーを3年やって、その後プランニング領域にジョブチェンジしています。

では、次は社内アンケートでも「ぜひキャリアの話を聞きたい!」と声が多く挙がっていた佐藤さん、お願いします。

佐藤:こう見えて、教育学部の美術科を出ていて、美術科教員免許を持っていたりするのですが、教師になる気があまりなく、「よく知らない夜の世界を知りたい」という理由で(苦笑)、夜間のコンビニバイトを始めました、その後、友達に誘われ、昼は演劇、夜はバーテンダーという生活になりまして……。

大澤:すでにツッコミどころ満載なのですが、演劇は役者さんをやっていたのですか?

佐藤:いや、舞台美術がやりたかったのですが、小さい劇団だと兼務が多いので、実際俳優もしていました。そのうち劇団のためにポスター作りなどを始めたのがきっかけでフリーのデザイナーになりました。WEBも手を付け始めたら、意外と評判がよくて、友人が勝手に応募して、WEB制作会社に入ることになり、ウェブデザイナー兼システムエンジニアという形で働いていたのですが、IMJにデザイナーとして入社して、現在はテクニカルディレクターになりました。

大澤:佐藤さんは、経歴もすごいですが、デザイナー兼システムエンジニアって珍しいですね。菊地さんは異業種というよりも、IMJに入ってから変わった経験を積まれていますよね。

 菊地:そうですね。元々映像制作系の会社にいたのですが、「受託以外に行きたい!」と思って、コンテンツ事業やEC事業をやる会社に転職しました。が、転職先がIMJの子会社と合併しまして、結局受託会社に戻ってしまったわけですが……(苦笑)。でも、僕の場合は引き続き、IMJの中でも少数派なコンテンツ事業やEC事業を担当していました。その後、クライアント側への出向が2社続き、昨年9年目にしてやっと受託の立場になったという感じです。なので、社内でも主流ではないキャリアを辿っていると思います。

大澤:谷垣さんもなかなか面白い経歴をお持ちです。「なぜ、そのキャリアでIMJへ?」と思ってしまう感じですが、その前に、なぜその“いでたち”で?を先に突っ込みたいのですが……(笑)。

谷垣:普段からこの格好で仕事している訳じゃないですよ(笑)? このBACKYARDで連載を書いてまして、その記事で出ている姿に近づけてみました。(連載記事はコチラ↓)

宇宙人サービスデザインを教えてくる……。銀河鉄道サービスデザイン

で、僕の経歴ですが、広告代理店で5年ほどセールスプロモーションやマーケティングのプランニングの経験を積んだ後、コピーライターにジョブチェンジする目的でクリエイティブエージェンシーに移籍しました。そこからコピーライターとしてメーカーに移ったんですが、それまでの経験を組み合わせてマーケティング活動全体を見るようになり、結果的にブランドマネージャーということになってました。

IMJに来た理由ですが、クライアント側に行ってみると、誰にも相談できない悩み・課題がたくさんあったんです。代理店さんに相談すればメディアプラン、制作会社さんなら制作物は頂けるんですけど、クライアント側の悩みってそこじゃない。お客さんにどう喜んでもらうかなんです。結局、社内でなんとかしていたので、その相談に乗る側になったほうが世の中のためになるんじゃないかと。

そんなことができる環境を探しても、大手クライアントのオーダーにも応えられる企業規模があり、メディアから自由で、アドバイスだけで終わらず実行力もある会社っていうとIMJほぼ一択でした。

大澤:なるほど。とても説得力のある話です。IMJが唯一無二な感じがしてきました。では最後に、他の人と比べるとシンプルながらも、異業界から転職された望月さんお願いします。

望月:私は、第2新卒でIMJに入社したので2社目なのですが、前職は国内カーメーカーのディーラーで営業をしていました。毎日ショールームでBtoCの商談をする日々だったのですが、あるときふと「もっと広い世界が見てみたい」「決まった商品を売るのではなく、形のないものを売るような営業がしたい」と思い、無形商材でBtoB営業ができる会社に転職しようと思ったんです。デジタルのことは本当にまったくわかっていませんでしたが、「未経験OK」という言葉を信じて、飛び込み2年が経過しました。

受託以外のビジネス経験が生み出す視点の強み

大澤:ありがとうございます。皆さんの多様なバックグラウンドがつかめたところで、

本題の「視点のダイバーシティ」について伺っていきたいと思います。このような異色なキャリアが、IMJで仕事をする上で生きている点だったり、他の社員と比べるとこういう視点が独自かもしれないと感じる部分について教えてください。

菊地:おそらく谷垣さんも同じと思いますが、やはり事業者側の視点を持てるというのは大きいですね。事業主側と受託側、受ける側と発注する側の意識の差を分かっているので、メンバーに対してアドバイスがしやすいですね。「これ、絶対お客さんから突っ込まれるな〜」という感覚は、大体当たっています。

谷垣:その意識の差があることは10人中10人、分かっていると思うんですが、それを実感として持っているかどうかの違いが結構大きいと思います。「何作るの?」から入る人って多いんですよ、“WHAT”から。でも“HOW”とか“WHY”が重要で、「そもそも御社の事業って、こうですよね。であれば、こういう理由で、こういうアウトプットにしましょう」っていう構造の必要性を知っているというところですね。

大澤:それはとても共感しますね。要望に対して、何をします、というのはモノの価値ですけど、先方の悩みを聞きながら、それを解決するために必要なのはこういうことです、という視点で持っていくと価値が高まりますし、そこを求められる比重が増えている。望月さんはどうでしょう? BtoC営業の立場は生きていますか?

 

望月:はい。私の場合、「人と会話する力」ですかね。BtoCの場合、IMJで働くよりもはるかに多くの人と、しかも多くのジャンルの人間と毎日会話をしていたので、どんなコミュニケーションを取れば上手くやれるだろうかとか、タイプ別に対応を変えていくとか、日々訓練になっていました。そうすると、もうどんな人が来ても動じない自分になってきて。BtoBのお客様は、一会社の人間として対面しているので、そこまでわがまま言わないと思うのですが、そんな人も休日になって自家用車を検討する一個人になるとわがままになって、クレームも多くなります。車って大きな買い物だし、お客様それぞれこだわりもあるし、めちゃめちゃ怒られたりもしました。

最初はお客様にも店長にも怒られて、泣くこともありましたが、あるとき、「仕事について指摘を受けているのであって、人間を否定されているのではない」と気付き、免疫ができました。あとは、「言いにくいこと、言いたくないことこそ、すぐに言え」ということを教えてもらったのも、自分を成長させてくれたな、と。

大澤:あ~、確かに、そのあたりは営業のスキルとして共通なことかもしれませんね。指摘をしっかり受け止められて、対応力もある営業というのはやっぱり社内からの信頼も得やすいと思います。

職種の枠にとらわれすぎないことで生まれる価値

大澤:佐藤さんはフリーも経験されて、しかも、デザイナー出身のテクニカルディレクターという珍しい例ですが、どうでしょうか?

佐藤:フリーランスでやっていたときは、デザインもやるし、プログラムも書く、見積もりも作るし、クライアントコミュニケーションもする、改善提案だってする、みたいな感じで、結構ひとりでいろいろやっていたので、IMJに入ってみたら役割分担がしっかりしていて驚きました。「デザイナーやりたいですか? エンジニアやりたいですか?」と聞かれてしまい、「え、選ばなきゃいけないんだ……」という感じで。「なんでもできるならディレクターはどう?」とか言われても、ピンとこなかったんですが、そのうち、WEBの世界も複雑になってきて、マルチタレントが活躍できるシーンが増えてきたんです。分かりやすい例がFlashエンジニアで、デザイナーとエンジニアの両方の資質が必要でしたよね? そういう流れの中で、だんだん「どっちなの?」と聞かれなくなってきました。

大澤:マルチタレントという意味で言うと、谷垣さんもIMJの職種の枠にとらわれない人ですよね?

谷垣:職歴のせいですかね。就活の時やりたい仕事が分からなかったので(笑)、色々な仕事が見られると思って広告代理店を選んだら、勝手にプロモーション部門に配属されてマーケティング部門に異動になって。コピーライターに転職したら、クリエイティブディレクターに広がったり、ブランドマネージャーやってたり、肩書きにはコミュニケーションデザイナーと付いたり、コンテンツディレクターと呼ばれたり(笑)。そんなふうにバラバラとスキルを重ねていくうち、どこかでティッピングポイントを超えてつながったという感じがします。

IMJに入社したばかりの頃は、みんな「何ができる人なんだろう?」と思っていたらしいんですが(笑)、実際に一緒にやっていく中で、「あ、こういう“考え”を出してくれる人なんだ!」って面白がってもらえるようになりました。

IMJがより「視点のダイバーシティ」を強化していく上で何が必要か?

大澤:では、今後IMJが皆さんのような多様なバックグラウンドをもつ社員の視点のダイバーシティが強化されていくためには何が必要だと思いますか?

谷垣:さっきの職種や肩書の話に通じるんですが、“IMJ=デジタルの制作会社”という枠は大至急取っ払った方がいいと思います。自分で可能性を狭めてる。もちろんデジタルの制作を全て担えることは強みですが、それはあくまで手法で。デジタルの制作そのものではなく、それによってクライアントの悩みを解消することが僕らの提供価値ですよね。

上の人から「ちょっと前だったら谷垣君はIMJに合わなかったかもね」と言われたことがあるんですが、今、クライアントが制作の枠を越えた“悩み解決”を求めるようになっているということだと思います。

大澤:確かに。私も最近デジタルの分析、制作に閉じた仕事はまったくしていないです。マーケティングをシフトするのに、デジタルデータやチャネルをどう使うか?というコンサルティングやプランニングに変わってきていますね。枠を取っ払う、というのは、佐藤さんの肩書の枠という話にもつながりそうですが、どうでしょう?

佐藤:そうですね。テクニカルディレクターという肩書がついてしまうと、「これ技術的に実現できますか?」みたいなテクニカルな相談ばかりがきて、そうじゃなくて、より広く何を創るかから考えたいのにという悩みはあります。でも肩書いっぱい並べちゃうと、うさんくさいし……(苦笑)。肩書が足かせにならないような社内の理解があればいいなと思います。

菊地クライアントからのニーズも、別に○○という職種のひとをアサインしてほしいというわけではなく、こういうことができる人っていう視点だと思うので、例えば“ディレクションもできて、コピーワークもできる人”みたいな方がニーズに対応しやすいですよね。

大澤:そういった職種の壁にしばられないためには何が必要ですかね? ダイバーシティのプロジェクトメンバーの話で、職種で悩んだときに上司に「職種なんてどうでもいい。強みが明確なら新しいものを自称で作ってもいいんだよ」と言われて救われたという話もあり、そういうマネジメント層からの声掛けもひとつありそうですが、現場からのリクエストとしては?

菊地:あとは、自己申告できる場所じゃないですかね? 「自分にはこういうことができる、こういうことがしたい!」ということを発信できる仕組みがあればいいと思います。社員が一覧できるポータルがあるので、そこに掲載するとか。

望月:わたしもそういう仕組みや場があるといいと思います。今日の座談会でも皆さんのことを初めて知った部分が大きくて、こうやってどんな強みを持った人がいるのか知れることって重要だな、と。そういう環境があれば、若手も社歴が浅い人でも社内の人を知ることができるし、いろんな人との組み合わせによって、ワクワクするような面白い仕事ができそうって思う気がします。

大澤:そういうものがあると確かに有用ですよね。でも、あえて逆からの視点を入れると、自己申告だと、スキルが足りないのにハイレベル職を自称してしまうみたいな問題や、できることを多く書いてみたいがためにいろいろ手を出し過ぎて専門性が身に付いていないとか、いろいろ弊害が起こる気も……。

佐藤:そこは、やっぱり「“責任範囲”と“守備範囲”は違う」ってことだと思うんですよね。守備範囲は広く浅くでも許されるのですが、責任範囲はそれで許されなくて、ちゃんと深さや専門性がないといけない。

 

大澤:今日の名言、出ましたね(笑)! 谷垣さんのティッピングポイントの話もそうですが、土台があって、そこに幅のあるスキルが付いてきて、初めてダイバーシティが生まれるという。ダイバーシティ(=多様性)の意味を浅く捉えて、何でも好きなものを自由に選べる、とはき違えずに、ちゃんと責任範囲を持ったうえで“武器”を持っていることが重要ですよね。

ダイバーシティの考え方が社内浸透するには……?

佐藤:今のはき違えの話につながるかもしれませんが、「そもそもダイバーシティって何だっけ? 世の中的にいいと言われているけれど、本当にいいんだっけ?」という議論に戻ることも社員に自分ゴト化していく上で重要だと思います。

谷垣:僕もそれを思っていて、性別や国籍みたいなデモグラのダイバーシティだけで語られるとやっぱりしっくりこなくて、今回のように必ずしもデモグラに関わらない職能のダイバーシティのほうがIMJにとって重要だと思うんですよね。

大澤:ダイバーシティのプロジェクトメンバーが、一番注力して議論してくれているところがまさにそこです。世の中で言われているダイバーシティをそのまま適応してもダメで、IMJにとってはどんなダイバーシティが必要なのかという目線を大切にしています。

今日挙がった共有の場や自己申告の仕方については、まだまだ具体的なアイデアが必要そうなので、それは別途ブレストの場を作りましょうかね!

皆さん、貴重なお話ありがとうございました!

名言“責任範囲と守備範囲!”をフリップに。

i・IMJダイバーシティプロジェクトでは、引き続き、ダイバーシティをテーマに座談記事を執筆していく予定です!

IMJが進める「i・IMJ DIVERSITY プロジェクト」とは?

企業の成長に必須とされる多様な人材活躍のための環境整備や意識改革に取り組むため、2016年に発足。メンバーは現場社員を中心に構成され、社内の意見を取り入れながら改革を進行中。

プロジェクト名の「i」は「個」「Identity(個性)」「Inclusion(包括)」を表し、多様性のある個の集まりが価値を発揮することで、包括的な視点をもったIMJを作り上げることを表現しています。