こんなに変わった!Twitter歴代ハッシュタグ年間ベスト10

2016年のハッシュタグを分析する前に、2012年から2015年までの年間ベスト10を比べてみましょう。

Twitter 日本で最も使われたハッシュタグ年間ベスト10(2012-2016 )

Twitter 日本で最も使われたハッシュタグ年間ベスト10(2012-2016 )

 

単年で見ると気が付きにくいですが、比較すると、毎年のハッシュタグの顔ぶれの入れ替わり、そして英語・日本語ハッシュタグの割合の変化が見えてきます。

2012年:まだまだ黎明期だったTwitter。英語のハッシュタグが9つランクインし、そのうち半数が「フォロー」をリクエストするものです。

2013年:アニメが台頭し、コミケを含めると6つがランクイン。社会現象となったテレビドラマ「#あまちゃん」が2位に入り、テレビの人気のコンテンツがTwitterで語られる原型が垣間見えますが、この頃のTwitterはまだまだアニメファンなど限られた層に人気のSNSでした。一方、英語・日本語の割合は、依然8:2と英語が多く使われています。

2014年:TVやスポーツ関連が多くランクインし、TVを視聴しながらのTwitter利用の定着が見受けられます。また、2014年以降、「漫画・アニメ系」と「ゲーム系」は、毎年ベスト10のうち、半分程度を占め、Twitterとアニメやゲームとの相性の高さを裏付けています。

2015年:2013年からのトレンドとは一転、TV関連のハッシュタグがランキングから消え、4位5位には「#結婚」「#婚活」と言った一般的なワード、6位以下は、「#ヤフオク」「#アマゾン」などe-コマース系のワードがランクイン。また、ベスト10全てが、日本語ハッシュタグに変化。ちなみに、唐突な印象の「#結婚」(4位)については、2015年は福山雅治を筆頭に、芸能人の結婚が続いた結婚ラッシュイヤーであったこと、また世界では、同性婚にスポットライトが当たった1年でもあり、そのような世相を反映したのかもしれません。

さあ、次はいよいよ2016年のハッシュタグについて見ていきましょう。

2016年のハッシュタグ注目ポイント!

  • 音楽番組「#Mステ」(ミュージックステーション)が急浮上!
  • 季節イベントやお題のハッシュタグがランクイン
  • 日本語ハッシュタグのトレンド継続

まず注目したいのが、「#Mステ」(3位)。過去5年ランクインしていなかった「音楽番組」が急浮上。また、「#短冊に願いを込めて」(6位)、「#今の小学生は知らない」(8位)、「#エイプリルフール」(10位)と、季節イベントやお題のハッシュタグがランクインしたのも新しい潮流です。また、日本語ハッシュタグのトレンドは継続していて、2016年は単語ではなく、初めて文章型のハッシュタグがランクインしました。

中でも、これまで全くランクインしなかった「#Mステ」こと『ミュージックステーション』が急浮上した理由について、もう少し深掘りしていきましょう。

「#Mステ」急浮上のカギは◯◯!

「#Mステ」上昇の理由は大きく2つ考えられます。1つ目は、公式アカウントの運営の変化、2つ目は、スマホとTV視聴の態度変容です。

『ミュージックステーション』の公式アカウントは、2010年10月にスタート。2013年頃まではテキストを中心に、その後は、番組登場前のアーティストの画像や楽屋の名札の画像を活用した告知を継続的に実施してきました。ハッシュタグ「#Mステ」に関しては、2014年春頃からアカウントからの投稿に使用されています。

そんな「#Mステ」の潮目が変わったのが2016年4月。これまで静止画で投稿していた本番前の告知を「アーティストからのコメント動画」投稿に切り替えたところ、4桁リツイートが連発されるようになったのです。つまり、番組告知を「ここだけでしか見られない価値ある限定コンテンツ」に昇華させたことで、各アーティストのファンコミュニティーを刺激し大きな拡散を生み出すようになったのです。

そして2つ目は、スマホとTV視聴の態度変容です。TVを見ながらスマホでテレビの感想をつぶやくスタイルが浸透する中、「Mステは生放送だからリアタイしたい(リアルタイムで見たい)!」と考えるファンは多く、まさに柴那典氏が、著書『ヒットの崩壊』で「同じアーティストをフォローし、互いにつながっていることも珍しくない。ツイッターのタイムラインには目当てのアーティストの出演時の感想が並び、家で一人テレビを観ながらにしてライブ感を疑似体験できる」と指摘しているように、Twitter上でファン同士がつぶやきながら「体験」を共有している姿が浮かびます。生放送の音楽番組である「#Mステ」がベスト3にランクインしたことは、2016年の象徴的な出来事といえるのではないでしょうか。

このように、毎年ほぼラインナップが入れ替われるTwitterのハッシュタグを読み解いていくと、各年のトレンドやTwitterと相性のよいカテゴリーが見えてきます。そして、2012年にはフォロワー増のツールとして使われていたハッシュタグが、徐々に同じ話題で盛り上がるためのツールとして使われるようになり、マス化していったことが読み取れます。さて、同じくハッシュタグが大きな役割を果たしているInstagramはどうでしょうか。早速チェックしていきましょう。

「ねこ」強し! Instagramのハッシュタグ年間ベスト10はこちら!

日本で人気のハッシュタグ ベスト10 (2015-2016)

日本で人気のハッシュタグ ベスト10 (2015-2016)

 

Twitter同様、ハッシュタグが重要な役割をもつInstagramですが、Twitterと比較すると、全く異なる傾向が見えてきます。

  • 2015年と同じハッシュタグが多数ランクイン
  • 不動の猫パワー
  • 写真系のハッシュタグが新たに登場

Twitterでは、ほぼ毎年ランクインするハッシュタグが異なるのに対し、「#猫/#ねこ」、「#ランチ」など、Instagramはベスト10のうち、6つが2年連続でランクイン。Topの座には、2015年に引き続き、「#猫/#ねこ」が鎮座し2連覇を達成! 一方、「#犬」はランク外となり、犬好きとしては複雑ではありますが、改めてSNS上の猫の力を証明する結果となりました。

 

参照元:https://www.instagram.com/instagramjapan/

2016年に新たにランクインした「#写真好きな人と繋がりたい」(2位)、「#ファインダー越しの私の世界」(6位)は、いずれも写真好きが使用するハッシュタグで、美しい写真が集まるInstagramの特徴を表しています。また、「#大阪」(9位)「#東京」(10位)といった、地名も新たにランクインしました。

このように、Instagramのハッシュタグ年間ベスト10に大きな変化が見られない理由には、Instagramが「趣味」や「好き」を投稿する場所であることに加え、Instagramは1つの投稿に複数のハッシュタグを付けることが多いため、例えば、「#ランチ+#わんぱくサンド」のように、「人気の定番ハッシュタグ+トレンドのハッシュタグ」を併用して使用しているケースが多いことが予想されます。また、Twitterのハッシュタグがトレンドを反映し激しく入れ替わるのに対し、Instagramはビジュアル重視のSNSであるため、「#ランチ」「#ネイル」など「インスタ映え」するカテゴリーが不動の人気を誇る傾向が見て取れます。

さて、9位、10位には初の地名がランクインしていますが、少しハッシュタグから離れ「日本の人気の投稿スポット」ランキングを見てみると、2016年の興味深い傾向が見えてきます。

日本で人気の投稿スポット

日本で人気の投稿スポット

1位2位は、2015年と変わらず、東西の2大テーマパークがランクイン。しかし、3位以降に異変が。2015年にはランクインしていなかった、「清水寺」(3位)、「浅草寺」(4位)「伏見稲荷大社」(7位)といった名所がズラリ……。もうお気づきでしょうか。そうです、外国人観光客に人気のスポットが入っているのです。「渋谷スクランブル交差点」(8位)で自撮りする外国人観光客は、もはや日常の風景に当たり前のように溶け込んでいますね。

このように、外国人観光客が日本でInstagramを使用していることは明らかであり、ビジュアルとハッシュタグをうまく活用すれば、インバウンドプロモーションに有効なプラットフォームともいえるでしょう。

まとめ

年間ハッシュタグベスト10考察、いかがだったでしょうか? 日頃、何げなく使用しているハッシュタグですが、過去との比較やプラットフォームごとの使われ方を深掘りすることで、使われ方の変化やトレンドが浮かび上がってきました。今回は年間ランキングの比較でしたが、今後はより短期間での考察もBACKYARDで発表できれば!と思います。