わたしはメール一筋10年。PC、フィーチャーフォン、スマートフォンそれぞれのメール制作・運用・改善・研究をIMJで行ってきました。

メルマガというと古い手法のように感じるかもしれませんが、最近はマーケティングオートメーションのアクション先として、またはSNS時代だからこその1to1のコミュニケーションツールとして(※)、よりメールの質を向上させたいという企業のニーズを感じることが増えています。
よく見かける10個のダメポイントを元に、今一度御社のメールマガジンを見直してみませんか?

関連記事:SNSの時代だからこそ、メルマガが活きる道がある。

課題その① 言いたいことがありすぎ。ユーザーの読解力に頼ってくる。

情報量が多く、長くて読むのがうんざりするメールってありますよね。でも、それは長さの問題ではなく、読みにくさの問題だったりします。

▼チェック!
メールのポイントは、ユーザーにとって「有益な情報」を、ユーザーが「楽」に「気づく」ことができる作りになっているか、です。
理想は、「見出し」に結論が入っているメール。「見出し」だけを追っていくだけで内容がわかるので流し読みもしやすくなりますね。
見出しの付け方はA/Bテストなどで検証することをおすすめします。

 

課題その② 件名や内容に「ユーザーメリット」がない!

件名見ても内容が見えず、メールを全部読まないと理解できないようなメールを見かけますが、これはNGですね。

▼チェック!
メールは、「自分に役立ちそうだ」と気づかない限り読まれません。また、ユーザーは「楽」に情報を収集したいものです。「件名」を見ただけで、そのメールによってもたらされる未来が想像できるのが理想ですね。

「○○メール vol.35」のようなタイプは、内容が良くてもユーザーがそのメールの有益性を知らない限り開かれにくいでしょう。逆に、有益なメールを送り続けると、ユーザーは「送信者名」だけで開封するようになるのではないでしょうか?

 

課題その③ 金曜日セオリーの呪縛にかかりすぎ

「配信は金曜日がベスト!」
みたいな記事を鵜呑みにしているのか、業種業態関係なく金曜日にやたらメールが届くようになっていますね…。本当に金曜日に送るのがベストでしょうか?

▼チェック!
一般的に、企業からのメールは金曜日(最近は火曜日も)が開封されやすい傾向にあるとされています。しかし、メールは「いつ」「誰に」「何を」「どうしてもらう」ために情報を伝達するのかが重要です。自社のメールの目的とターゲットユーザーの行動パターンから最適な配信曜日や時間を決めましょう
これもA/Bテストによる検証を行うべき内容ですね。

課題その④ メールが崩れすぎて内容がよくわからない!

表示が崩れているメールは意外と多いですね。崩れたメールはクリック数などの反応数に影響を及ぼす可能性があります。

▼チェック!
以下2点を確認し、該当する環境で検証を行いましょう。さらに、その環境を定期的に見直すようにしましょう。

  1. サイトのアクセス状況から、主流のデバイスやOSを確認
  2. 主流のメールソフトやWEBメールを確認(*)

(*) WEBメールの主流「Y!メール」「Gmail」は確認することを推奨します。また、BtoBのメールの場合は、Outlook2007以降を確認しておくことをおすすめします。

課題その⑤ レスポンシブメールが、レスポンシブじゃない・・・。

ワンソースでPC・スマートデバイスそれぞれに最適な表示をさせる「レスポンシブメール」。WEBサイトのスマートフォン最適化と共に推奨されるシーンが増えています。

しかし、「レスポンシブ」を実現させている「メディアクエリ」という仕組みが効かないメールソフトも存在するため、万能とは言えません

▼チェック!
「メディアクエリ」が効かない閲覧環境も広くカバーするのであれば、画面幅に応じてコンテンツのサイズが可変する「リキッドタイプ」のメールの方が良いでしょう。
企業メールを見ていますと、リキッドタイプに変えた企業様も見かけるようになりました。

課題その⑥ 装飾のつけすぎで、内容が入ってこない。(テキストメール)

メッセージを目立たせたいため、装飾が多くなりすぎて、装飾の方に目が行ってしまい、内容が目に入らないメールもまだまだ多いですね。

<例>
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BACKYARDをお楽しみくださいね
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆☆★

▼チェック!
「目立たせる」という思考を「気づかせる」という思考に変えましょう
ちなみに、上記の場合、2箇所の改行で目に留まりやすくなります。
この程度の改善で数値が大きく向上した例もあります。

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BACKYARDをお楽しみくださいね

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課題その⑦ 「正しく表示されない方はこちら」に遷移しても、やっぱり正しくない…orz

メールが崩れているユーザーをフォローするため、メール内に「正しく表示されない方はこちら」というテキストリンクを設置するのが一般的です。
しかし、このページが表示されなかったり、違うメールが表示されているメールを見かけます…。

▼チェック!
サーバへのアップロード忘れや、リンクURL自体の書き替え忘れ、などが主な原因でしょう。メール制作では、チェックシートを使い、間違いが発生しやすいポイントを漏れなく確認するようにしましょう。

課題その⑧ 動画が重すぎて、しばらく空虚なスペースができている。

先日、GIFアニメ動画を使ったメールを見かけましたが、重くて動画表示部分が空白になっていました(25MBぐらい…)。

▼チェック!
昨今、通信速度制限などがある場合もあり、スマホの「通信量の消費」を気にした方が良いですね。
メールにおける動画の役目は「目を留めること」「わかりやすくすること」。長さは必要ありませんので軽くしましょう
具体的には、動画を低画質にしたりコマ数を減らしたりして、1ファイル300~500KB以内に抑えると良いと思います。
動画自体を見せたいなら、静止画や数コマのGIFアニメ画像から動画ページへリンクさせましょう

課題その⑨ 送信者名があやしい・・・

“たまたま立ち寄ったお店で買い物をして、店員に勧められてメルマガ登録。忘れた頃に届いたメルマガはアルファベットの送信者名やメールアドレスのまま。迷惑メールだと思って削除。”
ありがちな流れですね。

▼チェック!
放送局など、アルファベットの「字面(じづら)」で認識されているような場合は別として、送信者名は日本語で書かれている方が安心感があります。(図1)大事なのは「字面」です。
ちなみに、スマートフォン向けのメールアプリは、「件名」より「送信者」が目立つデザインがほとんどです。「件名」は冒頭しか見えません。それを逆手に取り、送信者名に要件を記載する企業もあります(図2)。

図1

図2

課題その⑩ そもそも届いてない・・・・orz

メールマガジンに受信登録したけど、一度も届いたことがない。
「そんなことってあるの?」と思うかもしれませんが「あります」。

▼チェック!
「なりすましメール」として判定された場合に起こりえます。
メール配信サービスを使う場合、企業のドメインを使って「なりすまし配信」をしている形になりますので、あらかじめ配信サービスのIPアドレスを、ドメイン管理者がDNSサーバに設定することで回避させます。(SPF方式と呼びます)

こちらのサービスで調べることもできます。
MxToolBox:http://mxtoolbox.com/spf.aspx

 

 

いかがでしたでしょうか?
これらの課題を参考にして、ぜひ自社のメルマガを改善してみてください。

次回の記事ではメールのABテストにてついて解説したいと思います。
メルマガ運用ではより緻密に開封率やクリック率を改善していくために欠かせません。

お楽しみに!