クオリティーの高い360度動画が次々と!

最近になってSNS上で目にすることが多くなった、360度動画。Facebookが対応を発表してから次々にプロモーション目的の360度動画が配信されました。

GoProやレッドブルなど注目の企業が、飛行機やサーフボードにカメラを取り付けて撮影したクオリティの高い360度動画をSNSに投稿し、まるで自分が画面の中の世界に入り込んでいるかのような不思議な体験をユーザーに提供しています。

今まではヘッドマウントディスプレイを装着して鑑賞することが主流だったVR技術ですが、ここへきてスマホ一つで楽しめるようになり、一般のユーザーの手に広く行き届いているように感じます。

「どう使うか」が肝心。

さて、この360度動画、もちろん「使えばいい」というわけではありません。あくまで広告、宣伝という前提があり、それを補完するツールとして機能しなければ、わざわざ予算を投下する意味がなくなってしまいます。

360度動画の撮影や投稿が今までよりも容易になった今、映像自体のクオリティーの追求に重点を置くのではなく、独自の施策をステップアップさせるためにワンポイントで360度動画を活用する企業が増えています。

360度動画の「使い方」として注目すべき二つの事例を紹介します。

①SUBARUの「体感 360°」

これは、「モーターショー」、「車内インテリア」、「事故防止システム」の3つを360度動画で体感してもらうコンテンツです。

こちらのページから体験できます。

 

SUBARU独自の技術を360度パノラマで体感できる「体感!アイサイト」は、車のプロモーションとしては非常に効果的ものではないでしょうか。なぜなら、車の内装や特長を知ってもらうのに最も効果的なのは実際の試乗で、それに最も近いのが「VRでの試乗」だからです。スマホやPCさえあれば体験でき、なおかつ現実に最も近い体験方法を選んだと言えるでしょう。自分が視線を向ける方向に応じて景色が変わるので、普通のカメラで録画した映像をそのまま使用した場合とは、まったくの別物です。ネット上におけるブランド体験がよりリアルになってきているのです。

特に「事故防止システム」に関しては、テレビCMやネット動画などで説明がされてきました。それらはあくまで客観的視点で受ける説明だったのに対し、360度動画を用いることで、主観的な疑似体験をすることができるようになるのです。事故防止システムが機能するシチュエーションを経験することは、普段の生活ではめったにありませんが、そのような状況をスマホ一つで直感的に体験できるため、従来の説明方法よりもさらに消費者の興味をかきたてることができるのです。VR体験によって高まる消費者の興味を、公式ウェブサイトの製品紹介ページへ結びつけるという企画の筋がしっかりと通っており、360度動画を上手く活用できていると感じます。

②アクエリアスの「360°アクエリアスを探せ!」

アクエリアスの活用事例で注目すべき点は、キャンペーン応募への誘導に360度写真を利用していることです。

こちらのページから体験できます。

 

まず、ブランドサイトのトップで360度写真を用いたクイズへとユーザーを誘導。ユーザーはクイズへの回答をツイッターでシェアすることにより、キャンペーンに応募することができるという流れ。 ここで使用されている360度写真には、スケートボードを楽しむ人たちがあちこちに写されており、アクエリアスのアクティブな世界観が表わされているように感じました。アクエリアスの世界観に360度写真で入り込んだ先にクイズがあり、その体験がユーザーによってシェアされます。

360度写真は、あくまでアクエリアスの世界観をユーザーに体感してもらった上でソーシャルに誘導するという基本的な流れの中で使われているのです。今までは静止画や、一般的な動画だった部分を360度写真に替えることで、ブランドの世界観をより新鮮な感覚で味わってもらうことができています。 普遍的なソーシャルマーケティングの枠組みの中で+αとして360度写真を利用している点が、360度写真の汎用性の高さを物語っています。

マーケティングツールとしての360度動画

360度動画を使うことでユーザーは今までと違った映像体験を得ることができ、それはすでにSNSユーザーの声にも顕著に表れています。360度の動画や画像だけでも十分に新鮮ですが、紹介した2つの活用事例のように、ユーザーの行動やキャンペーンへの誘導を念頭に一つのツールとして活用することで、よりよいマーケティングに繋がるのではないでしょうか。

現時点でもさまざまなアプローチがなされている360度動画ですが、これからさらにマーケティングの幅を広げるツールとして活躍していくかもしれませんね。