Blog - Shelly Palmerの記事をIMJのオウンドメディアであるBACKYARDで翻訳・配信していきます。ぜひよろしくお願いします。ちなみに文中の視点や意見はShelly Palmer氏や、それぞれの筆者のものであり、IMJのものでないことを明記させていただきます。

 

ここに、私は存在しないほうが良いと思っているソーシャルメディア投稿がある。これはADLによると10月14日に、Facebookにアラビア語のハッシュタグ”Stab”をつけて上げられたものだ。

イスラエルの国連大使ダニー・ダノンは国連安全保障理事会にて彼の作った教育グラフィックを見せた。その“ユダヤ人の刺し方”というタイトルの図はある事を表現しており、また名の無い新しい戦争の形態を示していた。

カール・フォン・クラウゼヴィッツの戦争に関する心理的、政治的側面を書いた著書『戦争論』に戦争の三要素を上げている:それは盲目的な自然の力により出てくる原始的な暴力、憎しみ、敵意の三つである。彼の18世紀に書かれた言葉は現在我々が対峙している敵を予知的であると感じるであろう。

この新しい敵は一人の人ではなく、グループでもなく、政府や国家でもない、それは思想である。ヴィクトル・ユーゴーの言葉にもある通り“人は兵隊の侵略には抵抗するが、思想の侵略には抵抗しない”のである。

ペンは剣より強し

組織間の抗争の武器として常に使われてきたのがプロパガンダであり、我々はまだそれをつかっている。米軍の心理作戦本部であるフォートブラッグでの最大の関心事が情報戦争である。2015年1月にはイギリスがソーシャルメディアを活用した戦争に真剣になった。第77旅団が編成された理由はイギリス国防省によると、“最新の戦争に対峙するために必要な能力を結集する必要がある。なぜなら現在の戦争は戦場以外の場所で暴力以外の方法で行われているからである”。米オバマ大統領は科学技術政策局にソーシャルメディア上の特権を与える書面に調印している。

しかし、これらの政府機関はどこまでできるだろうか?過去に我々は自分の敵を知っていた。どこに住み、職業は何で、名前は何で、何を読み、何を信仰し、制圧するためにはどうすればいいかという事もわかっていた。今日ではなにを考えているのかしか分からないのである。

 

自力で集結し作用する武器

ソーシャルメディアを活用して敵を殺す方法は、自力で集結するコロニーやロボットやアルゴリズムで蘇生される芸術を理解するとよいかもしれない。自力で集結するシステムはいくつかの指示だけで、それを思いのままに動かすことができるからである。

ダノン大使が説明する指示は、ナイフとユダヤ人がいれば済んでしまうものである。これはかなり簡単な指示だ。しかし、それにソーシャルメディアの4要素を加えねばならない:ideators(構想者), propagators(拡散者), supporters(支援者)とexecutors(実行者)である。構想者は指示書を作りそれをポストすると拡散者がそれをリツイートなどで拡散し、支援者は拡散を戦術的にサポートし、実行者が支持を実行するのである。

ソーシャルメディアによる突然変異

リチャード・ドーキンスは、ピューリッツァー賞を受賞した著書『利己的な遺伝子』の中で“ミーム”というコンセプトを提唱して文化や思想の広がりを説明している。そのミームはコンセプトながら生物的な特性を持っている。彼らは生まれ、再生し、突然変異し、死滅する。“ユダヤ人の刺し方”は酷いミームではあるが、それが生まれて拡散され、悲しいことに実行されているのである。

インスタグラムによる民衆隆起

私は“ソーシャルテロリズム”や“ソーシャルメディアによる戦争行為”という言い方は必ずも正しくないと考える。この戦争は新しい武器を手にした敵に対しての新しい戦争である。ライフルを手にした兵隊の横でスマートフォンを手にした民間人と一緒に戦っている状態である。その結果が融合されたリアルな空間とサイバー空間の戦争になっている。戦争が始まると、双方でミームを作り展開し、最も情緒的なものが勝つのである。

ソーシャルエンジニアリングの装備競争

私の良き友人であるジョン・フェンゼル大佐(現在は退任)によると“ソーシャルメディアによる継続的な社会矛盾の勃発”である。イスラエルにおける最近の殺害事件は軍事的に指示されたことではなく、軍隊が実行したものではなく、テロ組織によって起こされたものでもなく、ソーシャルメディアが原動力になっているものである。

この実行されやすい、ターゲットの絞り込まれた、ソーシャルメディアマーケティング・キャンペーンの主要な評価軸は、死んだユダヤ人である。このように考えることには不快感を覚えるが、デジタル変換の、マーケティングの、あるいはデータサイエンスのスペシャリストの戦略的アドバイスとして、このように呼ばなければならない:大いに成功したソーシャルエンジニアリング・ハックであると。

それは止められるのか?

数多くの文明が複雑に絡み合う現在においても原始時代より数百万年以上前から続いている、種の絶滅を防ぐ方法がある、それは繁殖をすることだ。いい人が悪だくみをしている人達を上回る繁殖をして良い情報を回すことが重要になるだろう。いい情報は悪い情報より上手く構想され、広げられ、実行されなければいけない。我々が自ら将来のソーシャルメディアを創ることができるのである。

 

もしあなたがフェイスブックやツイッターのアカウントを持っているならISISの活動を止める構想を練り、拡散し、サポートし、実行しようではないか。

 

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