Blog - Shelly Palmer の記事をIMJのオウンドメディアであるBACKYARD で翻訳・配信していきます。ぜひよろしくお願いします。ちなみに文中の視点や意見はShelly Palmer氏や、それぞれの筆者のものであり、IMJのものでないことを明記させていただきます。

 

 

訳者注:この記事に書かれているのは、あくまでも現在のアメリカの労働環境に関してのことであり、必ずしも日本には適用されないという事に留意いただければと思います。

2カ月ほど前のことだ。私の旧知の取引先から、我々の会社が始めたデータリテラシー開発トレーニングコースについて問い合わせてきた。彼はそのプログラムが個人向けに提供できるか聞いてきた(その頃は企業向けにしか提供していなかった)。私は彼に、なぜデータリテラシーを身につけたいのかと聞くと、「みんなデータについて話題にしているが、私は全然わからないので知りたいと思い、まずはあなたに相談するのがいいのではと考えたんだ」ということであった。

このようなケースは、非常に有用なやり取りになる可能性もあるだろう。中堅の管理職が職務上有用な教育を受けようとしているのである。しかし、今回のケースではその人の役職が “SVP-Marketing (マーケティング担当上席副社長)”と、高かったことが問題となった。なぜ、“かった”と過去形なのかというと、彼のLinkedInによるとその後に退職したようなのである。彼には18年間のマーケティング経験があり、今のポジションに3年いたのであるが、今は職探しをやむなくされているのである。まだ40歳前で、ミレニアル世代のような若々しい印象にも関わらず、彼は組織の内部に長く居すぎたため、“井の中の蛙”のように外部環境の変化について行けず、職を失ったという事である。

彼がその職を将来にわたって確保するために、為すべきであった6つのことを、彼のためにもここで紹介することにしようと思う。

1.自分の仕事を仕事と考えるな。

アメリカ労働統計局の発表によると、いわゆるベビーブーマー世代が18-48歳に就く仕事の数は平均で11.7となり、その平均継続年数も2.5年という短いものである(ミレニアル世代ではもっと短くて、2年かそれ以下の期間になるだろうと言われている)。そのような時間スケールで動いてゆく仕事は、従来の仕事という枠組みでは捉えきれないものになっている。どちらかというと一つのプロジェクトのようなものになるのではないだろうか? どういうことかと言えば、上司をクライアントと見なして行動し、その上司の問題を解決するためのコンサルタントのように振る舞わなくてはいけないということだ。従って、あなたが今の仕事を一つのプロジェクトとして考えることができれば、あなたの将来の仕事は保証されたも同然と思ってよいであろう。

2.変革プロセスの中に身を置け。

自分の置かれた環境などを見直して、常に「新しいもの」を探し続ける姿勢が重要だ。色々な視点で疑問を持とう。新しいトレンドは? 次のビジネスの軸は? それは成長産業か? その業界内でリーダーなのか? 昇進したら今の上司の仕事を引き継げるか? ボスを超える事が出来るか? そのためのスキルは身についているか?

そのような質問に答えるためには、自らを変革プロセスの中に置くことが重要になる。自分が経営者だったらどう行動する、という目線が必要なのだ。何を読み、誰と話し、何を議論するのか?

そのためには、一緒に働きたい人を見つけて同じグループに入ることだ。ソーシャルネットワークのツールは、そのためには最適な方法だと思う。ぜひ活用しよう!

3.サイド・プロジェクトに手を出せ。

もし、あなたが大企業に勤めており、特定のスタッフと非常に限られた領域の仕事を行っているのであれば、あなたのスキルや価値は衰えていると考えていいだろう。それはあなたが組織の内部にいればいるほど進行してゆき、外部の人間のスキルや価値は増大しているのである。あなたのスキルを向上させていく最良の方法は、サイド・プロジェクトを行う事である。もし雇用契約で副業が禁止されていたり、たとえスキルを磨くためとはいえ他の企業のために働くことにためらいを覚える場合には、チャリティや趣味の団体のプロジェクトに参加するだけでも良いのではないだろうか?

4.有名になろう。

“超”有名になる事は難しいかもしれないが、有名には色々な捉え方がある。あなたは、あなたの世界で有名であれば良いのである。会社から許可を得て、ブログを書いてみてはどうだろうか? それによって自分が専門家として他の業界人と一線を画すことができるかもしれない。最低週に一回ブログを書くだけで十分、回数よりも内容が重要である。あなたを雇ってくれそうな人が直面する課題を取り上げよう。そうすることによりあなたが問題解決をできる能力を示せるのだ。そして、自分の成果をソーシャルネットワークで広めるのである。これは、実際にそうでもあるが、自分の仕事なのだと思って欲しい。そして、一度始めたら仕事人生を通じて長く続けることが重要だ。更新されないブログほど悲しいものはないから。

5.ネットワークを広げよう。

よくある勘違いであるが、ビジネスのイベントにちょっと出かけて、名刺を数枚交換するだけであれば、ネットワーク活動とは言えない。正しいネットワーキングは、仕事と考えるべきである。参加するイベントを吟味し、イベントの登壇者とイベントに訪れるであろう参加者について調査し、会うべき人を決めるのである。そしてターゲットに会う時には事前にリサーチをして、共通の話題や背景を見つけてフォローアップしておくのだ。名刺交換した後には関係を継続し、適度な間隔で情報交換を行い、ビジネスへとつなげるために最善を尽くす必要がある。すなわち正しいネットワーキング活動には大きな労力がかかるのだ。それは“片手間作業”ではなく、これこそがあなたの“仕事”だといえよう。しかし、この活動によって将来の仕事も担保されることになるだろう。

6.キャリアを設計しよう。

あなたは、多くのマーケティング担当のシニア・バイスプレジデント (SVP)が目標としていることが何か知っていますか? 実に簡単なことだ。マーケティングのエグゼクティブ・バイスプレジデント (EVP)、あるいは担当は何でもいいが、とにかくEVPになる事が目標なのである。あなたの目標は違う? まあ、それでも結構であるが、とにかく目標は設定することが必要である。

あなたが次に目指す仕事は何で、その仕事に就くための競合者の職務経歴書はどのようなものになっているかを考えねばならないのである。職務経歴書に“デジタル”は必要なのか? “データサイエンス”等の職務経験が今の仕事と次の仕事をつなぐ架け橋になることができるのか?

コンサルタントは、従業員と違って都合よく立ち回る略奪者だ。多くの場合、従業員は犠牲となる。会社の方針が変わったり、世の中の進歩が進むとそれについてこられない従業員が異動させられたり、解雇されたりするのだ。確かに、私の意見は極端に過激なものの見方をしているかもしれないが、傾向としては間違っていないと思う。(特にアメリカでは)世の中でいう“仕事”の定義が大きく変わろうとしており、今までの職業が保証されなくなってきているのである。だからこそ、自分の将来の“仕事”がどう変わるか考えて、そこで必要とされるスキルを蓄積する必要があるのだ。そして、将来的にはそれが富に代わることになるだろう。

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