まずは最新の各SNSの規模と利用率をチェック!

※2017年7月30日時点の各社発表最新のMAU(日本国内)

LINEのMAUは7000万人を突破。Facebook、Instagramもそれぞれ伸長。Twitterに関しては日本国内のMAUは前回から発表がないものの、グローバルでは近年伸び悩んでいたMAUが伸長するという明るいニュースがもたらされました。

続いて、7月に総務省情報通信政策研究所が発表した「平成 28 年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」から、各SNSの利用率を見ていきましょう。

※総務省情報通信政策研究所「平成 28 年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(http://www.soumu.go.jp/main_content/000492877.pdf)」より抜粋して掲載

LINEの利用率は前回調査からさらに上昇し67パーセントに。次いでFacebook、Twitter、Instagramと続きます。利用率の伸び幅は、LINEが6.4パーセント、Instagramが6.2パーセントと大きく上昇。

※総務省情報通信政策研究所「平成 28 年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(http://www.soumu.go.jp/main_content/000492877.pdf)」より抜粋して掲載

さらに年代別では、10代では、Instagramの利用率がFacebookの利用率を上回る結果となりました。また、20代のInstagram利用率も、Facebook、Twitterに迫る勢いで伸びていて、若者を中心に、Instagramが人気のSNSプラットフォームとして順調に成長していることが見て取れます。

それでは、ここからは各SNSプラットフォームの2017年の動向について解説していきます。

トークがますます便利に楽しく。広告も好調な「LINE」

2016年は「タイムライン」の充実が目立ったLINEですが、2017年は、「トーク」の改良が多数行われ、より便利に、より楽しく、そしてあらゆる機能がLINE内で完結できるよう改良が進められています。

【2017年前半 トークルームでできるようになったこと(一部)】

  • 360°動画対応(2月)
  • 画像の切り抜きや落書き(4月)
  • 複数の写真をGIFアニメ化(4月)
  • トークルーム内をキーワードや日付で検索できるように*(6月)
  • デコ文字(7月)
    *iPhoneのみ

6月15日に行われた「LINE CONFERENCE 2017」では、LINEの次の5年に向け「コミュニケーションファースト」を軸とした新たなビジョンとして「Connected」(LINEのインフラ化)、「Videolized」(動画フォーカス)、「AI」(AIフォーカス)の3つが発表されました。「Connected」の軸のひとつとして「トーク」機能の拡充が発表されており、2017年後半にも、さまざまな機能追加が予定されています。
※今後予定されている新機能はこちらの公式発表をご確認ください。

ビジョンのひとつ「AI」(AIフォーカス)においては、クラウドAIプラットフォーム「Clova」を発表。「Clova」を“次の5年における最大のチャレンジ”と位置付け、この秋には「Clova」搭載スマートスピーカー「WAVE(ウェーブ)」の発売が予定されています。「ポストスマートフォン」を見据えたLINEの動きに今後も注目です。

また、決算発表によると、広告事業は引き続き好調で、その要因の1つとしてタイムラインやニュースに掲載されるパフォーマンス型広告の伸長が上げられています。2月に「ニュース」タブが追加されたことも効果を上げているようです。

“より軽く、速く、簡単に”機能改修。今年も拡散といえばやはり「Twitter」

2016年は「140文字の緩和」など枠にとらわれない楽しみ方の提供やADメニューの充実が目立ったTwitter。2017年は、基礎機能の改修が目立ち、例えば、プロフィール周りだけでも、

  • プロフィール画像を変えるとツイートするよう促すように
  • 初期のアイコンが卵から人型に
  • 四角アイコンから丸アイコンに

と3つも改修が行われ、Twitterが抜本的な改善を目指している姿勢が垣間見られます。丸アイコンへの改修では、企業アカウントをはじめ、その対応が一種のお祭り状態となり、機能改修そのものがネタ化するモーメントとなりました。また、Twitterと切っても切れない「検索」においても、「もっと探す」タグが新設され、トレンド、モーメント、検索が一箇所に集約されました。

広告においては、ライブ配信をAD出稿する「プロモライブビデオ」(1月)が加わり、Twitter Japanによる発表でも、今後動画広告に注力することが発表されています。
また、DMに誘導するコールトゥアクションを設けられる「ダイレクトメッセージカード」(5月)が発表され、タイムラインに留まらないADメニューが加わりました。

また、各社のプロモーションのトレンドとしては、その場ですぐに抽選の当落が分かるインスタントウィンの活用が目立ちます。一部では、自動リプライ機能を悪用した荒らし行為が見受けられるケースもあり、運用には注意が必要ですが、拡散につながりやすいインスタントウィンは今後も人気が継続することが見込まれます。

Instagramの追随は不発? 視聴SNS化が進む「Facebook」

Instagramの機能取り込み、メッセンジャー機能の充実、LIVE配信の強化が目立ったFacebook。3月には、Instagramのストーリーズのように24時間でコンテンツが消える「Messenger Day」をメッセンジャーに、「ストーリー」をFacebook本体に導入。同時に、さまざまなエフェクトがかけられるFacebookカメラも導入されましたが、いずれもそれほど定着は見られておらず、Instagramの「ストーリーズ」のような人気にはつながっていないと言えるでしょう。また、メッセンジャーには、リアクションがより楽しくなる「メッセージリアクション」と「メンション」が追加され、ビデオチャットにも「動くリアクション」が追加されるなど、機能が拡充しました。

また、LIVE配信については、360°動画のLIVE配信やPCからもLIVE配信ができるようになりました。公式アカウントとしても、活用の幅が広がるうれしい機能追加ではないでしょうか。グローバルでは「動画のうち、ライブ動画の割合が1/5に達した」という発表もあり、今後もLIVE配信の強化は続けられるものと推測されます。

一方で、SNSで情報発信をせず、情報収集をメインに使う「見る専クラスタ」に関する調査では、Facebookが77パーセントと最も高い結果となり、Facebookの機能追加とは裏腹に、アクティブに投稿しない層が多いことが改めて明らかになりました。企業アカウントにとってもこの「見る専クラスタ」をどのように取り込んでいくかが肝となるでしょう。

※トレンダーズ「“見るだけで発信しない”女性たち <SNS見る専クラスタ>に関する調査を実施 」より転載

ストーリーズが絶好調!ユーザー数も伸びている「Instagram」

グローバルのMAUが7億人を突破し、国内でも順調に利用者数を伸ばすInstagram。
2016年夏にリリースされた「ストーリーズ」機能は、グローバルではすでに毎日2億5000万人以上が利用する人気機能に成長。1月には日本でもライブ機能がリリース、3月には、ストーリーズ広告がスタートし、企業の活用が始まっています。ストーリーズの機能拡充としては、スタンプやフェイスフィルターの追加をはじめ、5月には、投稿の検索ができるExploreページにロケーションとハッシュタグに関連するストーリーズ投稿が表示されるようになり、ストーリーズがますます主要コンテンツとして定着していることを示しています。

ストーリーだけでなく、フィードにおいても、複数の画像・動画をまとめて投稿できる複数枚投稿(2月)、保存した投稿を整理できる「コレクション」(4月)、過去にシェアしたフィード投稿を非公開にできる「アーカイブ」(6月)をリリースし、より使いやすく進化。特に、複数枚投稿は、企業アカウントの運営にとっても活用度が高く、多くのアカウントで利用されています。

まとめ

SNS別で見ると、とにかく勢いがあるのがInstagram。また、各SNSでも、さまざまな取り組みをしていますが、2017年も総じて「動画」に注力しています。

  • LINE:主軸のひとつに「Videolized」(動画フォーカス)を掲げる
  • Twitter:「プロモライブビデオ」をはじめ、動画広告に注力
  • Facebook:LIVE機能の拡充、Facebookカメラやストーリー機能の導入
  • Instagram:ストーリーズ絶好調、機能拡充

さらに、今後に向けては、Facebook、Twitterがそれぞれオリジナル動画コンテンツの本格配信に向けて動いているというニュースもあり、動画プラットフォームとして、さらなる変貌を遂げる可能性もあり、今後の動きに注目です。

2017年も気がつけばもう8月! ここまでどのように進化してきたのか、残り5カ月どのような動きが見られるのか。2018年のプランニングも見据えつつ、このまとめを活用いただければ幸いです。