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5大SNS動向と新機能まとめ_Instagram、Facebook、Twitter、LINE、TikTok 【2020年上半期】 5大SNSはどんなコロナ対策をしていた?
今回から4大SNSに加えてTikTokの動向も見ていきます。MAUの比較では2018年下半期と比べて大きな変動はありませんが、InstagramのMAUにアップデートがありました(2,900万人→3,300万人)。
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
インフルエンサー連携とストーリーズを強化 Instagram
企業がよりインフルエンサーを活用しやすくなるようショッピング機能や広告メニューが変更されました。またストーリーズの勢いも増してきている様子。そのほか発見タブに広告が拡張されたりとInstagramの活用シーンはさらに増えそうです。
ブランドコンテンツ広告の提供
5月に発表されたブランドコンテンツ広告は、インフルエンサーの投稿に広告をかけられるというもの。従来の広告と同様に「PR」の表示がされるほか、「XXX(ブランド名)とのタイアップ投稿」と明記されます。今回はフィード投稿のみの実装で、ストーリーズにはまだ対応していません。
この広告メニューの登場によって、これまでオーガニック投稿でしか活用できず効果測定も難しかったインフルエンサーマーケティングがより身近なものとなりそうです。
ショッピング機能を拡充、クリエイターの投稿内でも利用可能に
ショッピング機能はフィード投稿に直接ECサイトに飛ぶタグを設置できる機能。これまで自社の公式アカウントの投稿にしか利用できなかったのですが、5月よりインフルエンサーの投稿にも利用できるようになりました。ただし現在は米国のみの扱いです。
ストーリーズ広告にアンケート機能が追加
オーガニックでは、すでに利用されていたストーリーズのアンケート機能が、広告でも使えるようになりました。ユーザーとの関係構築にとても有効な広告フォーマットとなるのではと予想されます。なお、オーガニックでは同じく4月から、最大4択で答えを設定できるクイズ機能も新たに追加されました。こちらもいずれ広告にも実装されると考えられます。
・発見タブにも広告出稿が可能に
6月26日には発見タブでの広告の提供が今後数ヶ月をかけて開始されると発表されました。新しい情報を求めるユーザーが多く見ていると想定される発見タブ。ここでの広告配信は、潜在顧客と企業がつながる場として有効といえるでしょう。
LINEはサービス統合でさらに企業が使いやすく
4月のLINE公式アカウントとLINE@の統合により、片方のサービスでのみでしか使えなかった機能が統合され、一部無料化されたことで活用企業には大きなメリットが。また6月の事業戦略発表会で注目の新機能が発表されました。
「LINE公式アカウント」と「LINE@」が完全統合
これまで大手企業向けには「LINE公式アカウント」、中小企業・店舗向けには「LINE@」というふたつのサービスがありましたが、4月に「LINE公式アカウント」として統合されました。
新LINE公式アカウントでは、これまで有料メニューだったリッチメッセージやターゲット配信などが無料化され、LINE@のみの機能だった One to Oneコミュニケーションや1対複数のチャット機能も使えるようになります。さらに今後は A/Bテスト機能、リターゲティング・メッセージ機能、ユーザーフィードバック機能なども実装予定とのこと。
なお、LINE@をすでに活用している場合は、2020年1月14日までに新LINE公式アカウントへの移行が必要となるのでご注意を。
ホームタブ登場で友だちと公式アカウントが別表示に
5月より従来の友だちタブがリニューアル。ジャンル別に表示されるようになりました。ポイントは公式アカウントと通常の友だちが別枠での表示になったということ。一見すると公式アカウントの投稿が見られなくなるのでは? という懸念も生まれますが、別タブに整理してまとめられたことで、ユーザーが公式アカウントにアクセスしやすくなったとも言えます。どちらに転ぶのかは今後の検証が必要となってくるでしょう。
ついにLINEにも「ストーリー」が登場
Instagramを意識したストーリー機能がタイムラインに導入されました。5月に実装されたばかりで、企業公式アカウントでは使用はできません。他のSNSにない利用層の厚さを誇るLINEですから、このストーリー機能もユーザーの間でどれだけ普及するかが楽しみなところですね。
LINE内に開発なしでフォームやクーポンが使えるように
6月27日に事業戦略発表会「LINE CONFERENCE 2019」が開催され、数々の新機能、新サービスが発表されました。その中でまず注目すべきは「LINE mini app」でしょう。これはLINEにサービスページを開設して、アプリやWEBサービスの新規開発なしに予約フォーム、クーポン発行、ポイントカードなどの機能を利用できるというもの。プッシュ通知機能と組み合わせることも可能です。例えば小売り店舗のリテンション施策などで便利に活用できるでしょう。この「LINE mini app」は、2019年秋ソフトローンチ、2020年春ローンチとのことです。
関心トピックごと誰でも参加できるトークグループ
もうひとつ注目の機能が「Open Chat」です。グループ機能が拡張され、関心トピックごとにグループを作れるようになります。各トピックは検索することが可能で、ユーザーは自由に参加したり、招待したりできます。管理人の機能もあり、トークルームへの参加を承認制にしたり、ルームコードをかけて参加者を限定する事も可能です。
情報収集や幅広い人とのコミュニケーションといった利用が想定されるこの機能は、mixiのコミュニティや匿名の掲示板のような場所をイメージすると分かりやすいかもしれません。企業の活用という視点では、新商品発売のタイミングやイベント開催時などの盛り上げに活用できるでしょう。また口コミの醸成/収集にも期待ができます。こちらは2019年夏、開始予定とされています。
TikTok は広告メニューの拡充で成長を続ける
若者向けプラットフォームとして今年も気になるTikTok。最近ではマクドナルドの「#ティロリチューン」が話題になりました。また、広告業界でもここ半年で TikTok特化型の事業や専門部署が続々立ち上がるなど、高い期待が持たれているようです。今後 TikTokがSNSとしての地位をいかに確立していくのかが気になるところですが、少しずつその地盤固めをするような動きが見られました。
広告配信プラットフォーム「TikTok Ads」として全面リニューアル
1月より視聴コンテンツに合わせた広告配信や年齢、性別、OS、都道府県別など、以前よりも詳細なターゲティング設定などができるようになりました。まだFacebookのような「興味・関心ベース」のターゲティング機能はリリースされていませんが、すでに一部で試験中と発表されています。
TikTokとLINE MUSICが楽曲提携を開始
毎月更新の「人気のホットソング100曲」にLINE MUSICへのリンクが設置されました。TikTokは以前にAWAとの業務提携も行っていますが、コミュニティアプリだけではなく音楽配信プラットフォームとしての性格を強く持っています。TikTok上のプロモーションではより音楽との連動を意識していく必要がありそうです。
Twitterは関心ごとにフォローするように?
昨年黒字化を果たし、2019年前半も数々のトレンドを提供してきたTwitter。5月には新元号関連のツイートが1,200万件を超えたことも記憶に新しいところです。今回はあまり機能面での変更はなかったのですが、サービスとしてさらに"次のステージ”に行くための準備を進めているようです。
フォローの単位をアカウントから関心トピックに変更?
Twitter創業者・CEOのジャック・ドーシーが、TED2019に登壇。今後のTwitterのビジョンについて語りました。発言によると、アカウント単位のフォローを廃止して、関心のあるトピックごとにフォローする仕様に変更を検討しているとのこと。ドーシーは以前より「会話の健全性」に繰り返し言及しています。トピックごとの仕様がどのように実現されるのかはまだ分かりませんが、ユーザーの使い方も大きく変わることが予想されます。
新機能をユーザーと一緒に作る、テストを実行中
Twitterは、上記の変革も見越してか、2月ごろから会話型プログラム「twttr」のベータ版の参加者を募集していました。このtwttrでは会話重視のインターフェースが採用されており、LINEのようなメッセージングアプリのように、リプライが吹き出し風のスレッドで表示されます。また、いいねやリツイートのボタンがデフォルトで表示されていないというのも従来のTwitterとの違いです。このベータテストは現在も行われています。
ライブカメラに友だちを招待する機能
各SNSがライブ配信を強化している中、Twitterも配信中に最大3人のゲストを招待できる機能を追加しました。ドラマ視聴やスポーツ観戦を友だちと一緒に楽しむような使い方が想定されているようです。これも「会話」重視に向かう動きのひとつと言えるでしょう。
コミュニティ重視を軸にアップデート Facebook
2018年の情報流出問題から大きく舵を切り、コミュニティやプライバシーの重視へと大きく舵を切ったFacebook。オープンなニュースフィードよりも、グループやイベントといったプライベートな場を中心に据えると宣言してきました。今期はデザインも一新し、その流れがいよいよ本格化してきたようです。
新デザインのFB5がローンチ
ここ数年、コミュニティへの回帰を掲げているFacebookですが、5月から導入した「FB5」と呼ばれる新デザインでは、グループ機能の使いやすさを向上させています。
フィード表示のアルゴリズムがマイナーチェンジ
見た目だけでなく、ユーザーのフィードに投稿が表示されるロジックにも変更が加えられました。
①友だち重視
いいね、コメントなどの継続的なエンゲージメントや、同じ場所でのチェックインなどの要素をランクに反映。
②ユーザーにとって有益なリンク重視
そのユーザーが定期的にエンゲージメントしているコンテンツに似た投稿のランクを上げる。
あくまでユーザーにとってその投稿が有益であるかどうかが重要であるとFacebook側は強調しています。企業やブランドでもこのポイントを意識した投稿を行っていくことがカギとなるでしょう。
仮想通貨「リブラ」で世界が変わる?
厳密には上半期のニュースではありませんが、ここ最近で最も注目すべきFacebookの動きとしては仮想通貨への参入でしょう。MessengerやWhatsAppを使って簡単にグローバル決済/送金を可能にするサービスを2020年から提供するとしています。詳しい議論は続報を待ちたいところですが、「リブラ」の普及がすすめば、世界で27億人とも言われるユーザーを抱えるFacebookはまた盛り上がりを見せる可能性もあり、注目の動向と言えるでしょう。
まとめ
さて、この2019年上半期、各SNSのリリース情報をまとめると、次のような図式が浮き彫りになっているようです。
Instagram、LINE、TikTokといった比較的後発のプラットフォーム
→ビジネスにおける活用シーンを拡大させようとしている
Facebook、Twitterといった先行プラットフォーム
→よりコミュニティや会話を重視する変革を行いつつある
Instagram、LINEは引き続き幅広く活用されそうです。これまでも一定の効果を果たしてきた既存機能の利用範囲が広げられ、より効果的なマーケティングにつなげることができそうですね。TikTokは広告回りのアップデートに期待が持たれます。
先行メディアについては、現時点では未確定なことも多いですが、大きな変化の兆しが見られました。すでにFacebook、Twitterを活用している企業は今後使い方を見直していかなければならない可能性もあるかもしれません。
下半期には一体どうなっているのかとても気になりますね。それでは続報をお楽しみに!
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リブラ: https://ja.newsroom.fb.com/news/2019/06/calibra_launch/
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